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⑲「自工程完結」はトヨタに何をもたらしたのか(4)

「自工程完結」推進を唱えるとき、私がよくする話があります。人間には、三つのやることがある、ということです。「やるべきこと」「やれること」「やりたいこと」です。

「やるべきこと」と「やりたいこと」がくっついている人は、きわめて使命感の強い人だと思います。これをやらないといけないんだけど、本当はやりたくない、という人は残念ながら、あまりいい仕事ができない。

 また、「やるべきこと」と「やれること」がイコールだという人は、端的に能力がある人、ということになるでしょう。

 では、「やりたいこと」と「やれること」がくっついてしまった人は何かというと、これは自分勝手、ということになります。




 しかし、往々にしてあるのです。「やれること」と「やりたいこと」がくっついてしまい、「やるべきこと」がどこかに飛んでいってしまう人が、です。だから、「やれること」と「やりたいこと」をくっつけてしまわないように、気をつけなければいけないのです。そのために、「やるべきこと」を常に意識する必要があるのです。

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「自工程完結」というのは、すなわちこの「やるべきこと」を意識することが重要で、「目的・ゴール」は何か、というところから始まり、それを達成するために、「プロセス/手順」や「判断基準」「必要なもの」を決めていく。

 つまり「自工程完結」があれば、「やるべきこと」と「やれること」をくっつけることができるのです。そこに「やりたいこと」が加わればベストですが、これこそまさにモチベーションということになるでしょう。

「やるべきこと」と「やれること」がうまく合わさって結果が出るようになれば、それはやがて「やりたいこと」になっていく可能性は高いと私は考えています。三つの輪が、見事に重なってくるということです。
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