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系統図

○目的,目標を達成するための手段,方策を系統的に
 (目的-手段,目的-手段と)具体的実施段階のレベルに展開することにより,
 問題(事象)の全容を与えて問題の重点を明確にしたり,
 目的,目標を達成するための最適手段,方策を追求していく方法.


○留意すべき事項は次のとおり.
・最終的に到達したい目的は系統図の要なので色々な解釈ができる表現や曖昧な表現を避け,
 簡潔で具体的な語句や短文にする.

・手段は「○○をする」,
 「○○を××する」のように語句または短文にし,
 2つの内容を組み合せないようにする.

・それぞれの手段,方策が
 「目的→手段,目的→手段…」の関係として正しく把握できるようにする.

・系統図は把握した原因を取り除くための対策を具体化する段階で有効.
 そのため前段階の「要因の解析」のステップでは
 問題の要因を十分に堀り下げることが大切.

・実施レベルに展開した手段と評価項目
 (効果・実現性・経済性等)を組み合わせる
 (マトリックスにする)ことにより,
 最適策を評価するとより効果的.
2017033112.jpg
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系統図

2017033101.png


系統図法とは
問題を解決すべき最適な手段や方策を系統的に追求する方法で
 目的と方策を段階的に展開し、
 図に表わすことによって、
 最適な方策を見出す手法です。

系統図法は、
 まず達成すべき目的と条件を設定します。

 上位の目的を達成するための手段は、
  初めの内は大きな概念で展開し、
  順次具体化していきます。

 最初に具体的な内容を出すと、
  手段の展開の幅が狭いものになってしまいます。

展開の基本は、
 1目的を2手段以上で展開していきます。
 1目的1手段になっているところがあれば、
  無理やりもう一つの手段を出してみます。

書き上げた系統図は、
 作成者以外の人たちに見せて、
  意見を求めます。
 自分たちでは気付かなかったよいアイデアが得られることがあります。



系統図 作成 要点
2017033102.png


系統図法の作り方

課題の設定
解決したい課題を決め、
 「~を~するには」と表現して言語カードに記入します。
たとえば
 「ポカミスを防ぐには」というように具体的に表現することが大切です。
2017033103.jpg


制約条件の設定
課題を達成するための方策を展開するにあたって、
 制約条件が必要な場合には、制約条件を明記します。

2017033104.jpg


方策の摘出

課題を達成する方策をメンバー全員で挙げていきますが、
 1次方策を出し、
 次に2次方策と順次低次方策を出していく方法と、
 順位にかまわず方策を出し合い、
 その後で1次方策、
 2次方策というように段階的に言語カードを配置していく方法があります。

後の方法のほうが多くの案が出やすい一方、
 言語カード整理していくのに手間がかかることになります。
なお、方策の言語カードは「~を~する」と表現します。

2017033105.jpg


系統図の作成
課題の1次方策、2次方策と、順次言語カードを再配置し、
 目的と方策がつながっているか見直します。
このときに不足があれば追加していきます。
なお、
 最低次の方策で具体的に実行できる方策であるかを確認し、
 できない場合にはさらに低次の方策を追加していきます。

このようにして、系統図を作成していきますが、
 系統図を作成していくうえで重要なことは、
 メンバー全員が方策を考えてディスカッションすることによって、
 問題や方策についての共通認識が高まり、
 問題解決に積極的に取り組む姿勢が養成されることです。
こうすることによって、
 問題解決を確実かつ迅速に実行できるからです。2017033106.jpg



系統図の作り方 事例

達成 目標を設定 手順1
目的は、解決したい問題や達成すべき課題から、
 「○○を○○する」といったように具体的に表現します。
手段を展開するにあたって、
 目的が出てきた背景やねらい、
 状況などを明確にして、関係者に周知します。
また、必要に応じて制約条件について確認します。

目的を達成していく過程で、
 経済的な面、マンパワーの面、工数の面で、制約条件がないか確認します。
系統図の目的としては、
 売上拡大のための手段の展開、
 満足度を向上させるための手段の展開、
 方針管理における手段の展開、
 不具合改善策の手段の展開などが挙げられます。

ここでは、
 曰頃から困つている問題「図書室が利用しにくい」を取り上げて、
 「利用しやすい図書室にする」という目的を設定しています。
制約条件としては、
 設備改善を行わずに運用上で手段を検討する」としています。
207033107.png


一次手段 検討  手順2

達成したい目的に対して、一次手段を考えます。
一次手段は、目的をいくつかの着眼点に分けることがポイントです。

問題を構成する要素を層別して、それぞれを代表する事象とします。
一次手段の数は基本目的の大きさにもよりますが、2~5つ程度を一応の目安とします。

一次手段は、具体的な手段を書くのではなく、
 目的を達成するための考え方的な内容を漏れなく書いていきます。
ここでは、
 「利用しやすい図書室にする」という目的に対して、
 「利用しやすい本の充実」と「問題のない管理をする」という2つの一次手段を出しています。


2017033108.png


二次手段 検討  手順3

一次手段を目的としてこの目的をはたすための手段、
 すなわち二次手段を考えます。
さらに、二次手段を目的として三次手段、
 三次手段を目的として四次手段と展開していきます。

二次手段、三次手段、四次手段と下位の手段に展開するほど、
 より具体的な手段となるように表現します。
目的の大きさにもよりますが、
 通常、三次~四次手段程度まで展開します。

ここでは、「利用しやすい本の充実」という一次手段を目的に、
 「必要な本を揃える」と「どんな本があるかがわかる」という2つの二次手段を出しています。
さらに、「必要な本を揃える」という二次手段を目的に、
 2つの三次手段「利用者ニーズを調査する」と「技術・経済雑誌を揃える」という具体的な手段を出しています。
2017033109.png



発想  手順4

手軽にアイデアを考えるのにオズボーンの9つのチェックリストを使つて、
 「他に使い道は?」「応用できないか?」などと考えて、
 アイデアを出していく方法があります。
例えば、
 不要となったペットボトルのリサイクルを9つのヒントで考えると、
 次のようなアイデアが出てきます。

①他に使いみちは? 例)水入れ、水筒、水枕、猫除け、米入れ
②応用できないか? 例)窓枠の飾り、照明器具、‐輪差し、保冷の氷
③修正したら? 例)計量カップ、湯呑、じょうご、鍋敷き、つまみ入れ
④拡大したら? 例)いかだ、椅子、テーブル、ステンドグラス
⑤縮小したら? 例)花壇の土、水切りの敷物、壁土、切り絵の材料
⑥代用したら? 例)肩たたき、電気の傘、野球のバット
⑦アレンジしなおしたら? 例)作業服、糸、食品入れ、ブローチ
⑧逆にしたら? 例)水を凍らせて冷蔵庫、野外で使う枕
⑨組み合わせたら? 例)水ロケット、ヌンチャク、木槌、電気スタンド
2017033110.png



系統図を完成  手順5

手順3で行った目的一手段展開において、
 「抜け」「落ち」がないかチェツクを行い、
 手段の追加や修正をします。
そのとき、「その目的を果たすための手段は、
 これで十分か?」などと自問自答したり、
 関係者に問いかけてみます。
そこで気付いたことがあれば、系統図に記入します。

系統図の展開は、
 1目的2手段で展開することを基本にします。
 1目的に対して1手段しか出ていないところがあれば、
  もう1つ手段を考えてみます。

ここでは、 
 「利用者がルールを守る」という二次手段のところで、
 「利用マニュアルをつくる」という1つの具体的手段しか書かれていませんでした。
 そこで、再検討して、
  「返却日をメールで送る」という具体的手段を追加しています。
 その結果、新たな手段が追加されて、
  より目的を達成することが可能になります。
2017033111.png


簡潔「KISS」の法則

スライド作成時に注意したい10の鉄則


1.1スライドに1メッセージ
2.可能な限り説明スライドは10枚以内
3.こりすぎない、Simple is best!
4.フレーズは短く、キーワードを強調
5.メッセージを一番うまく伝えるデザインを選択
6.細かいデータは別資料で補う
7.しくみはアイコンや単純パーツの図解で示す
8.イメージは言葉ではなく、写真や映像で
9.数字やトレンドに最適なグラフを選択する
10.エグゼクティブサマリーは30秒一本勝負



「KISS」とは
 「Keep It Short and Simple」の略で、
 「なるべく短く、シンプルに」という意味です。


Keep It Small and Simple
 (小さく単純なのが一番)

Keep It Simple, Stupid
 (単純にしとけ、この馬鹿野郎)

「徹底的に簡単にする」

生産の3条件

QCDとは
 Quality(品質)
 Cost(コスト)
 Delovery(納期)

 の頭文字をとったもので、

生産の3条件とも言われます。

つまりモノづくりには、
 もっと言うと仕事には、
 品質・コスト・納期が大切ですよという当たり前のことを言っている用語です。

これらのQCD3つとも大切ですが、
 これらすべてを同時に追求することは難しいことが現実です。

たとえば、
 1.品質を高めようとした場合
  より精度の高い部品を用いることによって余分なコストがかかったり、
  慎重な作業を行うために完成まで時間がかかり納期長くなったりします。

 2.コストを下げようとした場合
  精度が若干劣るが許容範囲内の部品を用い、
   品質を許容範囲内で落とす。
  もしくは、工場の操業に余裕があるときに製造し納期は長くなります。

 3.納期を早めようとした場合
  こちらも許容範囲内で精度の低い機械を用いる、
   もしくは、コストをかけ時間外労働を行ってもらえば納期を早めることは可能です。

ただし、
 現実的には品質を下げるということは行われません。
これは、
 QCDがこの順序で記述されることにも関係しています。
 ではなぜアルファベット順でCDQではいけないのでしょうか?

これはQすなわち品質が一番重要であるからです。
これは、品質が低いものをいくら低コスト・短納期で作ったとしても、
 そのようなものは市場には受け入れられないからです。

また、仮に受け入れられる範囲の低品質のものを製造したとしても、
 1.低品質であるが故のコストがかかる
   歩留りが悪いため作り直しのコストがかかる、
   不良品に備え在庫を余分に抱えておく必要がある、
   検査工程に余分な資源を割く必要がある。

 2.低品質であるが故の納期へ余裕を持つ必要がある
   各工程の品質が不安定であると、
   必要数量を確実にそろえるために余裕を持った納期の設定が必要となる。

  といったことが考えられます。

要求されるのは『S・Q・C・D + M・E』の確保

生産現場で掲げられているスローガンに
SQCDがあります。

1.S 〔Safety〕=安全衛生の確保、
2.Q 〔Quality〕=品質の確保、
3.C 〔Cost〕=原価の確保、
4.D 〔Delivery〕=工期・工程の確保

現場の職長にはこれら4つの確保が求められています。
その第一番目にあげられている「安全衛生の確保」。

現場で働くメンバーの安全が確保されなければ、
その他の項目も確保できません。

そして、最近ではこれらの4つの項目に加え、
次の2項目も要求されるようになってきました。

5.M 〔Man〕=人間関係の確保、
6.E 〔Environment〕=環境の確保


どこの職場でも同様ですが、
 やはり「人間関係」がうまくいかないと仕事も思うようには回りません。
特に施工内容、場所、天候など、
 常に一定でない建設現場では、
 メンバーの“気分”の変化も大きく、これが人間関係にも影響し、
 作業全体に大きな影響を与えます。

職場の雰囲気作りは、
 職長の人生経験や人柄にも左右されるものです。
過去に接してきた職長や上司を思い浮かべ、
 自分なりの職長像を描き目指してください。

そしてもう一つの要求項目は環境問題です。
産業廃棄物の処理や騒音・振動、汚濁水の処理など、
 近隣住民の生活環境を壊さない配慮が必要です。
現場のルールに従い、適正に対応してください。

油断すると気が回らないメンバーの不注意で大きな問題になりかねません。
職長が目を光らせる必要があります。



※職長は、このように大変な役割を担っていますが、
 「腕の良い職長は、遠くで見ていて作業を管理する」 といわれます。
メンバーより一段高いところから職場や作業を見渡し、
 立派な仕事を残すこと。
そして、やるべきことを確実にやりとげ、
 職長にしかわからない満足感、
 達成感をしみじみと味わいながら次の現場へ。
かっこよく、頼もしい職長の姿が目に浮かびます。
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