「モノ・もの・物」の違いは

文字色文章で「もの」と書くときに、
 「もの」  ひらがな
 「モノ」  カタカナ
 「物」   漢字
 
 と書く場合がありますよね。

どうしてこのように書き分けるのか
 疑問に思ったことはありませんか?


実は、この書き分けには
 ちゃんとした理由があったのです!



もの[物]は、国語辞典によると

もの[物]
 空間に位置を占め、形をもち、実際に見たり触れたりできる対象。
[名]
 ①物体・物質・品物・物品ひいては生物まで、具体的存在物を広くとらえていう。
 ②具体的な存在から離れて、物事や事物を広くとらえていう。

考え・知識・言葉や、その他の事柄など、
 はっきりとはとらえ難いが、確かに意識の対象となる存在。


3つの「もの」の正しい使い方

「物」
 普通名詞として目に見える物質の場合に使う。
<例文>
 ◾目に見えるには重さがある。
 ◾部屋にがあふれている。
 ◾には形と色がある。

 目に見える物質を表すときに漢字で書くんですね
 国語辞典でいうと①の意味の場合は、漢字で書くというわけです。



「もの」
 抽象的な事柄として使用する形式名詞の場合に使う。

<例文>
 ◾冷たいものがほしい。
 ◾非常に重要な事実を含むものを指摘しておく。
 ◾大切なものは目に見えない。  

 例文のように
  「冷たいもの」という「もの」は
  水なのかお茶なのかは具体的に分かりません。
 
 このような抽象的な表現の際には、
  ひらがなを使うそうです。

 国語辞典でいうと②の意味のときに、ひらがなで書くというわけですね。


 法律に関する文章の場合は、
  「もの」という言い回しが好まれるそうです。

  理由は、限定的な言い回しではないから。


物体か人間か限定するとき以外には、
 ひらがなで書き、
 漢字の「物」は「ブツ」と読むそうです。



「モノ」
 漢字の意味だけではなく その他の意味も含む場合に使う。

<例文>
 ◾経営学の三要素「ヒト・モノ・カネ」
 ◾モノを整えるには先立つ資金が必要。
 ◾モノ(サービスを含む)を売って利益を得る。

経営学の三要素に「ヒト・モノ・カネ」があります。
これらはすべてカタカナで表記されることが多いそうです。


「物」
 目に見える物質、
 「有形の施設、設備、商品」という意味があります。

「モノ」
 経営資源のモノには、
 「ブランド力、ノウハウ、ロイヤリティー、情報」
 等の無形の「モノ」も含まれています。

そのため、
 漢字だけでは不十分なので、
 カタカナで表記しているのだとか。

ひらがなで表記する理由と同じく、
 意味が限定されないからなんですね。

他のヒト・カネについても同じ理由です。



例文
 「倉庫の箱に入っているを外に出しておいてください。」
 「それが終わったら、なにか冷たいものを持ってきてくれますか?
 今日は暑いですからね。みんなで休憩しましょう」




まとめ
「もの」
  抽象的な事柄として使用する場合に使う。
  法律に関する文章では、ひらがなが好まれる。

「モノ」
  漢字の意味だけではなくその他の意味も含む場合に使う。

  例えば、
   経営学の「モノ」。無形のものも意味として含んでいる。

「物」
 目に見える物質の場合に使う。



今までなんとなく
 「見栄えがいいから」とか、
 「ここはひらがなにしたほうが読みやすいな」
 なんて思って使い分けていましたが、
 それぞれにしっかりと意味があったんですね。
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