目的・目標・手段の考え方のコツ

「なぜか?」と「どうすればできるか?」

「目的・目標・手段」の考え方のコツとしては、
 「なぜか?」と「どうすればできるか?」を考えてみることです。

例えば、『なぜ貯めるのか?』を考えることで、
 「家を建てるための頭金」という目的を導き出しました。
そして
 ここでまた「なぜか?」を考えてみることで、
 『家族が幸せに暮らすため』という、
 さらに上の目的が考えられますよね。

ですから
 「家族が幸せに暮らすため」という目的に対しては、
 「家を建てること」は一つの目標であって、
 「100万円貯金すること」は一つの手段に過ぎないということです。

また「100万円貯金すること」という目標に対しては、
 『どうすればできるのか?』を考えてみることで、
 「毎月5万円ずつ貯金すること」という手段を導き出しました。
そして
 ここでもまた「どうすればできるのか?」を考えてみる事で、
 『休日にアルバイトをする』という、さらに掘り下げた手段を考えることができます。

ですからここでも「100万円を貯金すること」という目的に対して、
 「毎月5万円ずつ貯金すること」というのは一つの目標であって、
 「休日にアルバイトをする」のは
 一つの手段ということになります。
スポンサーサイト

目的と目標と手段の違い

目的
  ⇒ 最終的に達成したいこと

目標
  ⇒ 目的を達成するために必要なこと

手段
  ⇒ 目標を達成するために行う具体的な方法など

「目的」と「手段」とはなにかを定義

「目的」とは
 最終的に達成したいこと、やりたいこと

「手段」とは
 目的を達成するための方法


「目的思考」とは、
 なにかをやろうとするとき、
 その目的はなんなのか、を明確にして
 それを達成するためにはどんな手段があるのか網羅的に考える


何かが始まっていて、
 うまくいかないとき、もやっとしているとき

 やろうとしていることが、
 手段なのか、
  目的なのかを明確に認識し

 目的を達成するために、
  どんな手段があるのかを再考する



パスカルの言葉は、
 別の言い方をすると、

 ほとんどの人は
  「どうやってやるか」ばかり気にしていて、
  「なんのためにやるのか」を考えない

  ということを言っているのだと思います。


「なんのためにやるのか」を考えること、
 これは目的思考そのものですし、
 それに至らない人たちは(私も含めて)現在でもたくさんいると思います。

パスカルの言葉は、
 数百年を経た現在でも通用する指摘なのでは、と思います。




■「目的」、「目標」、「手段」を明確に分けて考えよう!
まずは「目的」と「手段」を明確にすることがとても大事です。

目的が明確になれば、
 今まで議論していた手段が意味をなさないことに気が付いたり、
 もっとよい「手段」に気づくことができるようになります。


また「目的」と「目標」を明確に分けて考えることで、
 やりたいことを達成するための客観的な指標を手にすることができます。

手段の目的化を防ぐには

手段が目的化
 してしまうことの怖さについて


どういうことか。
わかりやすいのが「ダイエット」
ダイエットって
 「手段」であって
 「目的」ではないですよね。


ダイエットする
 痩せることが目的となって
 それに躍起になっているという。

(まぁそれが続かない原因でもあるんですが…)

何かを達成したいと思っているならば
 この状況は避けるべきでしょう。

「スポーツの場合」
 試合に勝つために体力が必要。
 体力をつけるために走り込みを行う。
 走り込みをしないやつは悪という図式。

「勉強の場合」
 社員の語学力アップを目指す。
 達成度合いがわかりにくいのでTOEIC800点にしよう。
 で、みんなTOEICの勉強に走る。

「ビジネスの場合」
 問題解決にはフレームワークが有効。
 フレームワークをたくさん身に付ける。
 フレームワークありきでしか見れなくなる。

「政治の場合」
 政治家になって日本を変えたい
 政治家になるためには選挙が必要
 選挙の為の政策に走る。

以上の例から分かるように、
 ほんとによくあるパターンだと思います。


手段はツールでしかない

手段はいわばツールでしかありません。
何の為にそれをやっているのか、
  その大きな所を見落としていては
  いつまでたっても
  ゴールにはたどり着けません。


とかく日本人は、
 「なぜやるか」というとこより
 「どうやるか」に重きを置きがちですよね。


まあそれが悪いというわけではないんです。
座禅なんてもんはその究極ですしね。
 「ただ座る」という手段に目的を置いているという。。
 が、やはり何かを達成しようという場面においては
 「手段」を「目的」にするのは避けるべきです。


男子ハードルのメダリストである為末大選手の話をしましょう。
 彼は各メディアで
 「目的さえ諦めなければ、
  手段は変えてもいいのではないだろうか」

  とよく語っています。

為末選手はかつて100メートル走の選手でした。
中学時代までは成長も早く、実力も抜きん出てたそうです。
が、高校生くらいになると結果が残せなくなってきた。
そこで為末選手は、400メートルハードルへ転向しました。
なぜか。
それは、彼にとっての陸上は「勝つこと」だったから。
それも「世界に勝つ」と。

「勝利」という目的のために、
 「競技」という手段を変えたんですね。

結果、
 どちらがよかったかは言うまでもありませんよね。

意外な落とし穴
 「〜になりたい」も手段でしかない


 テレビ局に行きたい。
 歌手になりたい。
 政治家になりたい。
 映画監督になりたい。

これらのような
 「〜になりたい」っていう職業的なのは
 目的だと思うかもしれませんが、
 これも手段であると考えた方が良いです。

それになってどうしたいのか。
その先のもっと大きな目的(夢)があるのであれば、
 通過点でしかないわけですよね。

例えば
 「こんな世界を表現したい」
 「日本の映像文化のレベルを上げたい」
 とかってなら

何も映画監督にこだわる必要は無いわけですよ。
そのための最短距離が映画監督な人
 つまり
  「映画監督になる=その人の力が一番発揮される」
  人がなればいいだけであって。

方法論に過ぎないわけです。
別に写真や美術で表現出来ればそれでもいいわけです。
むしろ、逆にいうと他のことでも表現出来るんですよ。
つまり、
 それが「手段」として映画を選んでいるということなわけですから。

これ、特に仕事を選ぶ上でしっかり考えて欲しいですよね。
良い会社に就職する為に良い大学を出る。
これはもちろん人生の選択として間違ってはないですが、
 「収入が良いから」といった理由だけで
 「良い会社」への就職を選んでしまうと、
 仕事のモチベーションがあがらないですし、
 その人の能力も発揮出来ないかもしれません。


根本的な解決にならない恐れが有る


誰かが仕事でミスをしたとします。
その防止策として、
 細かく書類をチェックするようにしたとしましょう。


つまり
 「ミスを無くす」という目的のために
 「チェック」という手段を選んだと。


ここまではいいんです。
が、毎度毎度チェックしていく内に、
 「チェックをする」こと自体が
 目的になってしまうんです。


「チェックする」ために書類を回しているといいますか。
あるいは誤字脱字を気にして、
 文字面だけを見て中味を全く振り返っていなかったり…
これ、何の為にチェックしているのかを忘れてますよね。


「ミスをしない」 → 「チェックをする」
 ではありますが、恐らくはその前に
例えば
 「お客様の満足度を高める」といった
 もっと大きな目的があるはずです。


で、初めて
「お客の満足度を高める」 → 「ミスをしない」 → 「チェックをする」
 という図式が生まれるわけです。

ミスをしないってのは、いわば「目標」です。
そう考えると、
 その目標を達成するには
 「チェック」という「手段」に固執する必要は無いと。

とすると、
 「システムで自動化する」とか
 「エクセルで自動計算する」とか
 「そもそもその書類を無くす」

あるいは
 「書類のフォーマットを変える」とか
 そうした「仕組み」を変えた方が圧倒的に
 「ミスをしない」という
 目標には効果が大きいはずなんです。

つまり、
 「チェックをする」という手段が
 目的化してしまうことで、満足し
 「ミスを根絶」といった根本的な解決には
 つながっていないわけなんです。

ある意味で目的の為には
 手段を選ばないことが
 重要になってくるのではないかと思います。



結局は
 目的の具体的なイメージが大切


初心を忘れずにではないですが、
 結局最終的にどうしたいのかを
 強くイメージしておくことが大事です。

灯台というか指針になりますよね。

イメージですが、
ある島(ゴール)に向かうのに、
 海を越えるために
 「舟を漕いでいく」という手段を選んだとします。

漕ぎ始めてしばらくすると、
 思いのほか島が遠くて
 「舟を漕ぐ」のに必死になってきましたと。

やがて、
 「より早く」とか
 「より快適に」とか
 「漕ぐこと」に夢中になり過ぎて、
 どこに向かっているかを忘れ、
 気づいたらあらぬ方向に行ってしまった。
 ってな感じでしょうかね。

まあ、
 仕事なんかでも大切かなと思いますけどね。

「この会社に入ってこうしたかった」
 みたいな思いは忘れがちですし、
 日々の業務に埋没しがちです。

自分の今やっていることは、
 全体のどの部分なのか、
 会社の事業のどの部分に寄与しているのか。
全体のフローのどの位置なのか。


テレビ局に入って何がしたかったのか。
政治家になってどうしたかったのか。

たまにそんなことを自問自答してみたり、
 あるいは忘れないように
 目に付くところに
 張っておいたりしてもいいかもしれませんね。




自分の中でまとまる前に書き始めたので、
 当初の予定とは
 だいぶ方向が変わった内容になってしまいましたが、

手段の目的化

「手段の目的化」とは、
 本来他の成果を得るための手段である行動について、
 その行動をとること自体が目的となってしまうことを指します。

個人としても、
 組織としても日々起こりうる「手段の目的化」について解説します。


日常生活の中で言うと、
 「ダイエット」や「結婚」などは、
 本来、その先の目的があったはずなのに、
 それ自体が目的化してしまう(手段の目的化)典型的な例であるといえます。

仕事の中でも「手段の目的化」がしばしば起こります。

たとえば、
 データや情報収集時に、
 正しい情報を得ることことにのみ意識が集中し、
 いつの間にか情報収集事態が目的となってしまい、
 結局、そのデータや情報から何を分析し、
  何を主張したかったのかわからなくなってしまうことが起きてしまいます。
作業自体に没頭してしまう経験は、
 多くの人にあるはずです。

また、
「手段の目的化」は
 個人単位で起こるだけでなく、
 事業や会社単位でも起こります。

経営効率を上げる
収益力を上げることを目的として
 コスト削減をスタートしたはずなのに、
 いつしかコスト削減すること自体が目的となってしまい、
 削減してはいけないものまで削減してしまった結果、
 生産体制がボロボロになってしまったり、
 商品の品質が劣化してしまい利益が減少してしまうケースがあります。

近視眼的な考えに陥ってしまい、
 高い視点から考えることができなくなってしまうと、
 「手段の目的化」が起こってしまうと、
おのずと、
 望ましい結果を得ることが難しくなってしまいます。
むしろ事業・会社にとってマイナスの結果をもたらすことさえあるのです。



それでは、「手段の目的化」を防ぐためには何が必要でしょうか?

残念ながら、
 「手段の目的化」を避けるための特効薬はありません。

「手段の目的化」を避けるためには、
 ひとりひとりが常に「なぜ?」と考えていくしか、ありません。

つまり、
 日々自分の業務や仕事を振り返り、
 今の業務・仕事の目的を立ち返り検証するなど
 自分の中で健全な批判精神を常に持つことが、非常に従なのです。

トヨタ自動車の有名な思考法である
 『「なぜ?」を5回繰り返せ』というのも
 「手段の目的化」を防止する効果的な方法のひとつといえるでしょう。

「これをやることで何が達成できるのか?」
「そもそも自分がこれをやる必要があるのか?」
「そもそも何のためにこれをやっているの?」
「他にやり方はないの?」




今一度、あなたの仕事の中で「手段の目的化」が起こっていないか見つめ直してみましょう。
検索フォーム
最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
FC2オンラインカウンター ここから --> 現在の閲覧者数: