天は人の上に人を造らず

勘違いしていた 福澤諭吉の名言

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず 」
 いう名言ですが、

これはアメリカ合衆国の独立宣言の引用で、
 福澤諭吉のオリジナルは、
 この後に続く文章です。

「学問のすすめ」の書かれている内容なんですが・・・

天は人の上に人を造らず
 人の下に人を造らず と言えり。
 
されど人の世は
 賢き人あり、
 おろかな人あり、
 貧しき人あり、
 富めるもあり。

人は生まれながらにして貴賎貧富の別なし。

ただ学問を勤めて
 物事をよく知る者は
  貴人となり富人となり、
 無学なる者は
  貧乏となり下人となるなり。


アメリカの独立宣言ですから、
 平等を訴える言葉ですよね。

私は、
 福澤諭吉も平等を訴えている
 ものだとばかり思っていました。

しかし、
 全文を読んでみると、
 逆の意味にも思えてきます。

要するに、
 「『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』
 と言うけれど、
 実際には賢い人、
 愚かな人、
 貧しい人、
 豊かな人がいるではないか。

人は生まれながらにして
 尊い・賎しい・貧しい・豊かという事は無いのだが、

よく学ぶ人は
 将来尊い人になり、
 豊かな人になる。


勉強しないと
 貧しい下人になっちゃうぞ!」

 という意味ですよね。

格差社会を肯定しているし、
 現在社会で考えられているような
 平等とはかけ離れた言葉です。
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福沢諭吉

「独立の気力なき者は
   必ず人に依頼す
 人に依頼する者は
   必ず人を恐る
 人を恐るる者は
   必ず人にへつらうものなり」


出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P32より

『学問のすすめ』の主張は、
2つあります。

1つは、
 学問をすすめるということ。

そしてもう1つは、
 “独立”ということです。

この本は、
 明治時代前半の大ベストセラーですが、

欧米に対抗意識を持っていた時代だからこそ、

“一身独立、一国独立”
  というキーワードが

人心をつかんだようです。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」

「人は生まれながらにして貴賤貧富の別なし。
 ただ学問を勤めて物事をよく知る者は
 貴人となり富人となり、
 無学なる者は貧人となり下人となるなり」


出典:『学問のすすめ』、福沢諭吉、岩波書店、P12より


言葉としては、
     
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
  
だけ、
 広まってしまっています。

でも、
 福沢諭吉が言いたかったのは、
 「ただ学問を勤めて」いるかどうかだけが
 
ポイントだから、
 学問してほしい、
 ということです。

そうじゃないと、
 本の題名と合いませんよね

学問のすすめ

「学問の本趣意は
 読書のみにあらずして
 精神の働きに在り」

『学問のすすめ』、福沢諭吉


「精神の働き」。やはり、そこに行きつくのか…と、
しみじみ感じます。

モチベーションを上げ、精神の高揚をはかる。
そういった心の成長・働きにつながることが、
学問で最も大事なことのようです

学問のすすめ

「心事 高尚ならざれば
 働きもまた高尚なるを得ざるなり」

『学問のすすめ』、福沢諭吉

まったく、グウの音も出ません…。

かつての日本には、高い志を心に秘めた
“志士”と呼ばれる人間が数多く存在しました。

少しでも高い志を持ち、心を高め、
より良い結果を生み出していきたいものです
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