映画「マネーボール」のセリフに学ぶ

「ビジネスにも参考になる」と絶賛する人も多かったのが
 映画「マネーボール」。

マネーボールに登場する素晴らしい言葉

1. 彼は一見魅力的だ。
  それらしく見えるし、
  その役には優れている。


目覚ましいスタートアップの成功は、
 時々、スカウトと採用に関するゲームになる。
起業家にありがちな間違いは、
 それらしく見えるからと言ってチームのメンバーを早い段階で採用することだ。
長い目で見れば、
 紙面上で完璧であるかどうかは関係ない。
あなたは、実際に仕事をする人が欲しいのだ。
その販売部長候補にはOracleでの15年の経験がある?
それはあなたにとっては価値がないことだろう。
彼らはそれらしく見えるが、
 実際に仕事をすることができると保証されているわけではない。
そして、ジョニー・デーモンのように、
 彼らは高くつく。
他の人が見ていない才能を見ることに上達すること。

例えば、
 HubSpotでは、初期チームの大部分が経歴上では良く見えなかった。
私たちの大部分は、
 自分たちがしようとしていたことに関してほとんどバックグラウンドを持っていなかったのだ。


2. あなたは問題を解決してなんていない。
  問題を見てさえいない。


根本的な問題を特定し、
 その問題を解決することに集中すること。
実際の問題の周辺に渦巻いている全ての物事に気を取られないこと。
深い業界知識を持ち、
 現状維持に感情的に結びついている人達の意見を
 じっと聞き過ぎないこと―彼らが問題の一部である可能性がある。
実際の問題が何であるかを見つけ出して、それを解決するのだ。

例えば、
 Dropboxを見てみよう。
CEOのドリュー・ヒューストンは、
 本当に難しい問題
 ―異なるデバイスにわたってデータを同期させること―を解決しようと試みた。
彼は、多くの人々に(私を含む)、
 このようなアイディアは以前に何度となく追及されてきたのだと言われていたが、
 そのような騒音には全く気を取られなかった。
彼は腰を据えてその問題を解決した。
今日、Dropboxには何十億ドルもの価値があり、
 何百万人ものユーザーを抱えている。

3. 考え方を変えなきゃダメだ。

Appleを思い起こさせる言葉だ。
スティーブ・ジョブスは、“Think different(シンク・ディファレント)”と書いた。
オークランド・アスレチックスのように、
 あなたのスタートアップも制約の下で動いている。
時には、大きな制約だったり、
 不条理な制約だったりする。

もしあなたが現状維持を破壊して
 自分よりもずっと大きくて資金のあるライバルを
 打ち負かそうとしているのなら、
 あなたはそれを彼らのやり方でやるのではない。
違う風に考える必要があるのだ。


自分が不利な立場にある時に古いやり方でやることは、
 負けへの確実な道だ。

これは私が個人的にとても情熱を持っていることだ。
HubSpotを始めた時、私たちはスタートアップについて学んだ―そして、
 その一般通念は、“1つのことをすること。
そして、それをとてもとてもうまくやること”だった。
一般的には、それは本当に良いアドバイスだ。
しかし、そうではない場合がある。
私たちのケースのように。私たちが目にしていた問題は、
 優れたマーケティングアプリがないことではなかった
 ―問題は、その中のどれもがインテーグレートされていない
  もしくは一緒にうまく機能しないことだった。
だから、私たちは考え方を変えた。
それを全てするというクレイジーなことをすることに決めたのだ。
なぜなら、それこそが、私たちが問題だと思っていることだったから。


4. 野球で初めての仕事?
  どこにいようとそれは
  私の初めての仕事だ。


経験は時に過大評価される。
最も成功を収めているスタートアップチームの中には、
 参加当初は関連した経験のない人達から成り立っているチームもあった。
しかし、彼らが経験で欠けていたものは、
 純粋な才能と熱望で補われたのだ。
初めの頃は、
 アスリートを採用すること。
未開の才能と物事を成し遂げる傾向を持った人々だ。
自分のキャリアの初期段階にいる人を採用することを拒否しないこと。
あなたは未来のスターを探しているのだ
 ―なぜなら、あなたは今のスターにお金を支払う余裕もなければ
   説得することもできないのだから。


5. あなたのゴールは
   選手を買うことであってはならない。
 あなたのゴールは
   勝利を買うことであるべきだ。


これについては、
 私が去年起業家と交わした会話を用いて簡単な説明で表現することにする。

それはこんな感じの会話だった:

”私:あなたは何をする必要があるのですか?
起業家:私たちはマネージメントチームを作る必要があります。

私:そうではなくて、今、あなたは実際に何をする必要があるのですか?
起業家:ええと、今は開発の責任者が必要です。

私:何のために?
起業家:ええと、製品開発の取り組みを率いる人が必要なのです。

私:いいえ、実際にはあなたはコードを書いて製品をリリースする必要があるのです。
 あなたは、顧客の問題に答える必要がある。
 あなたは、すぐにイタレートする必要がある。そうすればすぐに学ぶことができる。
 あなたには、なんとか責任者は必要ではないのです。
 あなたに必要なのは、成し遂げる必要のあることを実行する人です。
 肩書を買うことを考えるのではなく、結果を買うことを考えるのです。
 社内にぽっかり開いた穴を埋めることを考えるのです。
 顧客のサインアップが早すぎて全てのサポートメールに返答できない?
 それならサポートの責任者を雇うのではなく、
  あなたがそのサポート問題に対処するのに役立つ人を雇うのです。
 顧客満足にひたすらに専念する人を。
 彼らがいつかあなたのサポート責任者になるかもしれません。

6. 彼は、これを人生の最初の職業、
  最初のキャリアとして受け入れる必要がある。

この言葉は、
 スタンフォードへの全額支給奨学金と
  メジャーリーグ野球でのキャリアの間で迷っていた若いビリー・ビーンに対するものだ。
 ビリーの母親は両方やることはできないのかと尋ねた。
 その答えは、できないだった。
 そして、それは野球でも、スタートアップでも、
  他の超競争の激しい世界について言えることだ。
 あなたはどっちつかずの立場を取ることはできない。
 なぜなら、自分と同じ位に上手でもっと専念している人に倒されることになるからだ。
 あなたはその投資銀行の職とスタートアップを両方取ることはできない。
 あなたは、地にしっかりと埋まった2本足を維持したままで
  思い切ったことをすることはできない。
 選択しなければならないのだ。
 それは簡単な選択ではないが、選択しなければならない。
 そして、もしあなたが学生なら、
  私の個人的な(一部のスタートアップサークルでは評判が良くない)アドバイスは、
  学校に残ることだ。学ぶこととコネクションを作ることをあなたの“最初の職業”にするのだ。

あなたが何をするにしろ、
 どっちつかずの態度ではいないことだ。
何かに専念すること。
行動を制限しないこと。
それを自分の人生の最初の職業にするのだ。
もしあなたがそれにワクワクしないのなら、他のことを探すのだ。
私は自分の職業キャリアの中でたくさんのバカな間違いをしてきた
 ―最もバカなのが、同時に2つのスタートアップを経営しようとしたことだった。
  その話はまた別の機会にするとしよう。
  ここは私の最初のスタートアップの共同創設者の言葉で締めくくる:

“あまりにも長い間フェンスの上に座っていると、お股が傷つくよ。”


7. なぜ彼が好きかって?
  彼は塁に出るからさ。


スタートアップの世界は、“奇抜”だったり、所定の役職における人物についてあなたがあるべき姿だと考えている先入観にフィットしないことが理由で、見過ごされているもしくはパッとしないスーパースターで溢れている。それらのことはどれも関係がない。エンジニアを採用する時には、問題をシンプルかつ効率的に解決し、脳損傷なしに維持されるコードを書く優れた人を探すのだ。販売担当を採用する時には、高い感情的IQを持ち、顧客の問題を心から理解して、そのソリューションを彼らに販売することに気を配る人を探す。所定の役職における成功がどのように見えるかを把握し、それと関係のない細かいことは無視するのだ。(注:文化的なフィットは無関係な詳細ではない。無関係なこととは、年齢、国籍、性別など、結果に影響を与えないことだ。)


10. やる価値のあることっていうのは
   難しいんだよ。
  私たちが教えてあげよう。


あなたの教える能力は、スタートアップの中であなたが持つ唯一最大のレバーだ。なぜって?一つ目に、それはあなたが自分のチームメンバーに届けることができる最大の恩恵だからだ。彼らは他のどこかでもっと高い給料をもらうことができるし、他のどこかでもっと良い特権を得ることができる。しかし、あなたのスタートアップでは、彼らは物事を学ぶことができるのだ。二つ目に、あなたが“完璧な”ファイブ・ツール・プレイヤー(打撃、パワー、スピード、守備、肩の強さの野球に必要な全ての道具を兼ね備えた選手のこと)を見つけることはあり得ないからだ。もし見つけたとしても、あなたは彼らにお金を出すだけの余裕がない。もしあなたが、知識/経験のギャップを補う特定の力を持った人を助けるつもりがあれば、あなたはたくさんの価値を作り出す。


12. まだ最初の1週間の1日目が始まったところだ。
  判断するにはまだ早い。


少しだけ我慢強くなること。時に、あなたの最高の従業員が本当に輝くまでには少し時間がかかることがある。判断を早まらないこと。背景を究明するのだ。もし誰かがまだグラグラしているとしたら、それはスピードに追い付くのが難しいからなのでは?みんな忙しすぎて彼らにコツを教えられないのでは?初期のパフォーマンスの欠如には背景があるのかもしれない。だから、我慢するのだ。

しかし、我慢しすぎてもいけない。もし1か月もしくは2か月で少なくとも適度に生産的にならない人がいたなら、彼らが次の年に超生産的になる可能性はなさそうだ。本当に優れた人は、ある程度の価値をほぼすぐに届ける傾向がある。


14. 私がソファを買うためのお金はどこ?

アーリーステージの企業で予算を気にすることはいいことだ。長期的に役立つ適切な規律を染み込ませるのだ。しかし、安物買いの銭失いにならないこと。そんなにお金はかからないが人々を幸せにする小さなことがある。それはお金の話ではなく(彼らはソファを買うだけの余裕はある)、不便さと主義の話なのだ。忘れてはならないのは、元来、人々は人間であるということだ。:)

HubSpotから例を一つ:私たちは、従業員なら誰でも、より優れたHubSpotのメンバーになれると思う本をリクエストすることができるというブックプログラムを始めた。私は個人的に、全てのリクエストに対処し、その本のKindle版をすぐに配布した。それはそれほど高くないが、とても評判が良い。


15. これらは人に説明するのが難しいルールだ。
  ピート、なぜそれが問題なの?


この映画の最高のシーンの1つだ。ピートは、彼らがやっていることがどれほど違うかや、他の人がそれを理解して受け入れることがなぜ難しいかに悩んでいる。しかし、大事なのは、あなたが何かを転換し大きな変更をしている時、全ての人がそれを理解するわけではないということだ。重要なのは、正しくあること―そして、その変化を起こすことだ。自分の理論が正しいのだと人々を説得する一番良い方法は、正しくあり、彼らにあなたが正しいことを示す(教えるのではなく)ことだ。さもなければ、ほとんどの人は決して説得されることはないだろう。


16. 私はかつてのあなたという選手に
    お金を払っているのでなく、
  今のあなたという選手に払っている。


力強いアドバイスだ。それはこんな風な意味になる:可能性に基づいて採用するが、実績に基づいて報酬を与える。顧客は、優れたエンジニアが書いたかもしれないコードで感激することはない。関連した話では、“彼が良い打者なら、なぜ彼は良いヒットを打たないの?”、もしくは、“彼女がそんなに優れたセールスパーソンなら、なぜ彼女は売ることができないの?”という言葉がある。


17. 私たちがゲームを変えるのだ。

そして、まさに、それこそが全てなのだ。それは、数百万ドルのエグジットをすることでも、株式公開することでもない。ゲームを変えることなのだ。それは、この世界で何かおかしなことを目にしたら、それを修正しようと決意することなのだ。私にとって、それは、マーケティングが壊れていることを観察することだった。大部分の人はマーケティングを嫌う。私たちは、マーケティングを人々が好むものに転換したいのだ。それは、かなり大掛かりなことだが、私は心の底から、自分たちは正しいと感じている。

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ビリービーンのマネーボール理論とは?

ビリービーンの名言にこんなものが

野球の攻撃では
 アウトにならない(出塁する)こと、
 長打で多くの塁を奪うことが勝利につながる。


出塁するために
 四球を選ぶのも立派な手だ。
選球眼がいいことは
 評価のポイントになる。


また、
長打を打つにも
 パワーなど特別な能力が必要だ。


こうして出塁率や長打率に優れた他球団の選手を探していると、
 評価が低い(年俸が低い)選手が
  何人か見つかった。


彼らはすでに
 選手としてピークを過ぎていたり、
 守備に不安があったりといった理由で
 不遇な扱いを受けていた。


しかし、
他球団から見えればマイナスのこうした要因も、
 我々からしてみれば解消は可能だった。


マネーボール理論というのは、
 簡単に表現すると以下のようなこととなります。

・打率や長打率よりも「出塁率」を重視する
・「出塁する能力」と「走者を進める能力」が重要
・打者の能力を評価するのに、「打点」には意味がない
・選手の将来性には期待を抱かず高校生は獲得しない
・「被安打」は投手の責任ではない。
・「勝ち星」も「防御率」も投手の能力とは関係ない


え?という感じでしょう。
常識とは違う視点です。

ただ言われてみれば....というところもあります。
つまりは
 どれだけ得点に直接結びつく働きで、
 どれだけチームの勝利に貢献したかを
 シビアに見るものです。


これらの考えから導き出された指標が以下

 OPS----出塁率と長打率

 なかでも最もよく使われる数字が

 OBPで、「出塁率x3+長打率」
  であらわされます。


それを考えると、
 2005年の時点で、
 イチローと松井秀樹がほぼ同じ数字であることが
 よく話に上げられることです。



また投手の評価としては
 DIPS(ディーアイピーエス)を採用しています。

これも詳細は割愛しますが、
 失点は野手にも責任があるという考えから

 奪三振、与四球、被本塁打から
  投手を評価しようとする考え方です。


これから導きだされると
 上原投手はすごい数字を残しているのだとか...。


データ野球なんていわれますが、
 マネージャーは
 こういう数字を見て選手を判断しているんでしょう。

これらも奥が深くて面白いですね。

ビリー・ビーンの名言

慣習でも
 おかしいと思うことは
 改める必要がある。

ビリー・ビーンの名言
 おかしいと思うことは改める


評価に関しては
 何を基準にするかが重要だ。


かつての大リーグでは、
 投手の投げるフォームやルックスなども評価に影響していた。
投げ方がおかしければ
 評価が下がったし、
ルックスがよければ
 評価が上がるといった具合だ。
これらは最終目的である勝利には関係ないが、
 長らく当然のように受け入れられていた。

ビリー・ビーンの名言
 最終目的に直結する項目で
 人を評価することの大切さ



報酬に見合った働きをしているのであれば問題はない。
ただどこの世界にも
 報酬をもらいすぎている人、
 逆に過小評価されている人はいるものだ。


経営者の立場にあれば、
 報酬をもらいすぎている人への
  過剰な支払いを止め、
 過小評価されている人に
  目をつけて引き立てるべきだ。


ビリー・ビーンの名言
 評価を適切にすることの重要性


相変わらず予算が限られているので、
 コストが安く済む若い選手を中心にチームを編成せざるを得ない。
ただその中でもデータを駆使してベストを尽くすことに変わりはない。

ビリー・ビーンの名言
 予算が限られていてもベストを尽くす


野球の攻撃では
 アウトにならない(出塁する)こと、
長打で多くの塁を奪うことが勝利につながる。
出塁するために四球を選ぶのも立派な手だ。
選球眼がいいことは評価のポイントになる。
また、
 長打を打つにもパワーなど特別な能力が必要だ。
こうして出塁率や長打率に優れた他球団の選手を探していると、
 評価が低い(年俸が低い)選手が何人か見つかった。
彼らはすでに選手としてピークを過ぎていたり、
 守備に不安があったりといった理由で不遇な扱いを受けていた。
しかし、
他球団から見えればマイナスのこうした要因も、
 我々からしてみれば解消は可能だった。

ビリー・ビーンの名言
 本来の実力より
 不遇な扱いを受けている人を
 スカウトする



データは
 「勝利に結びつくもの」と
 「そうでないもの」を峻別した。


× それまで
   球界で重視されてきたのは
   打率と打点だった。


しかし、
このふたつは偶発性に左右される要素が強い。
当たりが悪くてもたまたま野手がいないところに
 ボールが飛べばシングルヒット程度にはなる。
多くの打点をあげられたとしても、
 それは自分の打席の前にランナーが溜まっていたからだ。

〇そこで我々が注目したのは、
 こうした偶発性に左右されにくい
 出塁率と長打率だ。


ビリー・ビーンの名言
 勝利に結びつくものとそうでないことを峻別することの大切さ


スカウトの経験則や主観が
 あまりあてにならないことは、
 私自身が身をもって思い知った。

私は超高校生級選手として期待され、
 ドラフト1位でニューヨーク・メッツに入団したが
 結果を残せず9年でユニフォームを脱ぐことになった。
人の将来性を見抜くのは難しい。
他人を評価するときには、
 どうしても偏見が入ってくる。

そこで客観的なデータを重視することにした。

ビリー・ビーンの名言
 他人を評価するときは、偏見が入らない客観的データを重視することが重要

ビリー・ビーン(球団経営者)の名言 格言

ビリー・ビーン(球団経営者)のプロフィール・経歴・略歴

ビリー・ビーン。
米国フロリダ州出身の球団経営者、
 メジャーリーグ選手(外野手)。
高校時代から活躍し、
 卒業後ニューヨークメッツにドラフト1巡目指名で入団。
メッツ、ミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガース、オークランド・アスレチックスなどを
 渡り歩き引退。
現役時代はあまり活躍できなかった。
引退後はアスレチックスの球団スタッフとなりスカウトとして活動を開始する。
その後ゼネラルマネージャーとなり、
 経営不振・成績不振のアスレチックスの復活に貢献。

メジャーリーグの名ゼネラルマネージャーの一人に数えられた。
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