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「主語と述語の授業」をしました。

〇主語かどうかは、どうやって確かめればいいですか。 
「~は」「~も」「~まで」が主語になることがあります。
 それを「~が」に直してみて意味が通じるものが主語になります。

つぎの文の主語は何ですか
「花が咲く。」     「花が咲く。」 
「鳥は飛ぶ。」     「鳥が飛ぶ。」
「先生も走る。」    「先生が走る。」 
「太郎君まで笑った。」 「太郎君が笑った。」
 

次の文は、主語がありません 
 「本はよく読む。」   ×「本がよく読む。」
 「明日も出かける。」  ×「明日が出かける。」
 「東京まで行く。」   ×「東京が行く。」
 
「~が」をいれてみます。   
  何れも意味が通じません。
  下線の部分は主語ではありません。 

 
〇次の文の主語と述語はなんですか

宇宙は、約百五十億年前に起こった、ビッグ・バンという大爆発から誕生した。
そして、今でも広がり続けているといわれている。 

述語は何ですか。
 誕生した。

主語は何ですか。 
 宇宙は、

「宇宙は」を「宇宙が」にかえて、
 述語とつなげると「宇宙が誕生した。」
 となり意味が通じます。

長い文で主語をみつけるには、
  述語を最初に見つけるとわかりやすいのです。 


二番目の文

述語は何ですか。 
 いわれている。

主語は何ですか。 
ない。(または「宇宙は」)
このように、
 日本語の主語は書いていない場合もあります。
 また述語も書いていないときもあります。 


〇主語と述語をきちんと書いて
 意味の通じる文にしなさい。

1年生の子。先生に向かって言いました。
「先生、おしっこ。」
〇先生、ぼく(私)はトイレに行きたいです。


1年生の子。具合が悪くなって言いました。
  「先生、気持ち悪い」
〇先生、ぼく(私)は、(おなかが)気持ち悪いです。
 
日本語は、主語や述語を省略すると、
 意味が通じなくなることがあります。


〇この文は、二通りの意味にとれます。どうちがうのですか。 

ねずみが嫌いな猫。 

それぞれどう書けば意味がはっきりとしますか。
 主語と述語をはっきりとさせた文に書き直しなさい。 

  ねずみが猫を嫌い
  猫はねずみが嫌い

意味がきちんと伝わる文にするには、
  主語と述語が大切です。 


〇主語や述語が省略されていても意味がちゃんと通じる言葉もあります。

例えば、
  この言葉です。
  主語と述語をつけるとどういう文になりますか。 


おはよう
   あなたは、おはやく起きていますね。

こんにちは 
今日はあなたのご機嫌はいかがですか。
  今日はいい天気ですね。
  今日は雨ですね。


「こんにちは」は
「今日は~」が省略されたものです。だから「こんにちわ」と書くのは誤りなのです。 


〇次はお母さんと子どもの会話です。
意味はちゃんと通じています。
これを主語と述語を補った文になおしなさい。 

 「ただいま。」      ぼくは、ただいま帰りました。
 「おかえり。」      あなたが、お帰りなさいました。
 「のど、かわいた。」  ぼくは、のどがかわいたよ。
 「麦茶でいい。」     あなたの飲みたいのものは麦茶でいいですか。
 「いいよ。」       ぼくのみたいのものは麦茶でいいよ。

このように全ての言葉を主語と述語を補っていると、
 かえってややこしくなるときがあります。

主語と述語を省略しても、
 相手にちゃんと意味が通じる時もあるのです。

日本には、
 この省略を発展させ、
 世界一短い詩として表現したものがあります。 

 夏草や兵どもが夢のあと

それが俳句です。
わずか17文字の中に、凝縮された美しさ感動がこめられています。
. 
 
17音の 日本の俳句は

 貝のよう
  端正な小さい殻の中に
   大海原ほどの
    思いを秘める




辞典における「主語」の意味
1.文の成分の一。

文の中で
 「何がどうする」
 「何がどんなだ」
 「何が何だ」における
 「何が」を示す文節をいう。

 「犬が走る」
 「空が青い」
 「花散る」
  における

 「犬が」
 「空が」
 「花」の類。
 (『大辞林』・三省堂)
 
2.文の成分の一。
 述語に対して主格となる語。

 「花咲く」
 「成績がよい」の

 「花」「成績が」などで、主に体言からなる。

国語では明示されないことが多く、
 述語の修飾語とする考えもある。(『広辞苑』・岩波書店)
 
日本語では、
 主語は常に述語に先行し、
 また、
 主語が明示されていなくても文が成り立つ。

連用修飾語の一区分と見る考えも有力である。

主語は
 現代語では助詞「が」が伴うことが説によっては、
 「が」を伴った
 「桜が」の形を主語と呼び、

 あるいは
 「桜が」の
 「桜」だけを主語という。

〔補注〕
 「話が好きだ」
 「水が飲みたい」

 などの「話」「水」を対象語と呼ぶ学説。

 また、
 「彼は医者だ」
 「地球は動く」
 「酒は飲まない」
 など「は」を伴ったものを「が」の主語と区別して
  題目語、提示語、提題語などと呼ぶ学説がある。(『日本国語大辞典』・小学館)
 
(4)文の成分の一つ。
 文の中で、それがかかっていく述語によって述べられる事柄の、
 主体となる部分。

 述語に対して主格の関係に立つ文の成分。
 「何が何だ」
 「何がどうする」
 「何がどんなだ」

 の「何が」にあたる部分。

 「が」を含めた文節や連文節についていうが、
 「が」は上の語が主語であることを示す語で、
 主語は「が」の上にある体言や準体言だけをも主語という。

 

 

このことから、なぜ小学校低学年から主語・述語の指導をするのかがわかる。
すなわち、主語・述語の指導においては、次のことをねらいとしている。

達意の文を書けるようにする
 
達意の文とは、
 意味がわかる文のことである。

では、
 逆に達意ではない文とは何か。

主語と述語に関していえば、
 それは次のような文である。

(1)主述がねじれている文
 「ぼくの夢は新聞記者になって、
  いろいろなニュースをたくさん書きます。」

 「ぼくは、明日の列車で、
  京都着は6時になります。」(『スナイパー』No.246)

 「わたしたちは、
  昨日の午後、学級会が開かれました。」(『スナイパー』No.248)


(2)主語・述語が省略され、意味の通じない文
 「先生、トイレ。」
 「先生、気持ち悪い。」

 「太郎は部屋にはいると、すぐに電気をつけた。」と
 「太郎が部屋にはいると、すぐに電気をつけた。」(『新しい日本語学入門』)

(3)主語と述語の間に、長い内容がある文
 「私は洗濯物を干しながら歌を歌っている姉に話しかけて、
  昨日のことを考えてみたら、
  私が悪かったのであやまろうと思ったけど、
  姉がその時、せんたくものを干し 終わって、向こうに行ってしまって残念だった。」(『スナイパー』No.248)

「東ドイツの党青年向け機関誌「ユンゲ・ウエルト」は
 十七日、
 さる五日にドレスデン駅でプラハにある西ドイツ大使館にいた出国希望者を輸送する列車に乗ろうとして、
 運行を妨害した青年三人がドレスデン地裁で、
 三年六月から四年六月の懲役と千東ドイツ・マルクの罰金の実刑判決を受けたと報じた。」(『日本語練習帳』)
 
 

日本語は主語がなくとも、
 意味の通じる言語である。

しかし、
 子どもに指導するときには、
 主語と述語をきちんと指導し、
 達意の文が書けるにはどうすればいいのか理解させなければならない。
 
その際に、
 落としてはならないのは、
 日本語のもつすばらしい側面である。

主語がないからといって、
 曖昧な言語だと批判するのは誤りである。

加賀野井秀一氏は次のように述べている。

日本語はもともと、
 欧米語のような意味での主語が表現されたり、
 それを固定されたりすることの方がまれなのだと考えるべきであろう。
 ・・・・つまり日本語は、
  すでにかなりの相互了解を前提とする特定の場において、
  既知のことを省略するどころか、
  まるで逆に、
  必要なことだけを口にすればいいという類の言語なのである。
 ・・・こうした言語において
  「主語が表現されていないからあいまいだ」などと論じるのは、
  決定的なあやまりであるにちがいない。(『日本語の復権』講談社現代新書)
 



金田一京助氏は、次のように述べる。

日本語は・・・・最も分析的な言語であると言える。

なぜなら、
 各々の動詞は、
 人称にも、時にも、数にも、法にも超越した全く共通な一つの形で役立ち、
 人称や数等は、それぞれ、その時の主語で示されるだけであり、
 過去や未来をば、ただ助動詞をそれを専門に表して後へ添えられる。
 法も、同様である。

例えば、
 動詞「書く」は、人称にも数にもかかわりなく常に「書く」で、
 
 それが
  「我書く」「汝書く」「彼書く」「我々が書く」「汝等が書く」「彼等が書く」となる。
 
 過去にしようとすれば、
  それぞれの下へ一様に「た」をつけ、

 未来にしようと思えば
  一様に「う(よう)」をつける。

 格を表すのにも、
  名詞・代名詞は、何格でもそのままで、関係を表し分けるには、
  関係表示専門の
   「が」「の」「に」「を」「より」「から」「まで」「さえ」「と」「も」「へ」の類が一様に、
  どんな名詞・代名詞へも結びつくのである。

  全く分析的な語法である。」(『日本語の特質』)
 

私たち日本教師が
 正しい日本語を理解し、
 日本語を誇りに思えるような指導をすることも大切なことである。

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主語 修飾語 述語

主語 修飾語 述語
 をわかりやすく説明して下さい。


私が歩く

「主語」は、
 「誰が」
 「何が」という主体をあらわします。


 主体というのは、
  何か動作をしたときにその動作をした本人のことを言います。



 例の文の中で中心となって行動しているのは誰でしょうか?
 そうです、「私(が)」ですね。
 この文章では「私(が)」が主語になります。

 主語の後ろには
  「○○が」
  「○○は」
  というように、「が」や「は」という文字が付くことが多いです。
 それを目印にしながら探すと分かりやすいですね。

次に述語です。

 述語は
  動きを表す言葉のことを言います。


 例の文の中で中心となっている人は
  どんな動きをしていますか?

  「歩いて」です。

 ですので、この文の中で述語は「歩く」になるのです。

 述語は、
  主語が何をしているか、
  ということを説明する言葉なのです。




「私がゆっくり歩く。」

主語は。
 「私(が)」です。


 述語は「歩く」です。

「ゆっくり」があまっています。
 これが修飾語です。
 修飾語のまんなかに、「飾」という字が使われています。
 これは「飾り付ける」というように使います。
 誕生日のときに部屋を飾ったりしますよね。

修飾語は、
 文章を飾っているのです。


 「ゆっくり」という言葉をつけると、
  今までの文章が分かり易くなりましたね。

修飾語は
 文章を飾って、分かり易く、詳しく
 説明してくれる語のことなんです。


その他にも
 「早く」「きれいに」「のろのろ」など、
 修飾語には色々な種類があります。

 飾り付ける道具がたくさんあるのと同じですね。


例題
 ①彼は強い 
 ②花がきれいに咲く

 ①主語:彼(は) 述語:強い
 ②主語:花(が) 述語:咲く 修飾語:きれいに
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