習慣化のコツ

howto03Img5.png
howto03Img6.png
howto03Img7.png


①子どもが知りたい言葉を調べさせる。
 気をつけたいのは、
  子どもの選んだ言葉に親が口出しをしないこと。
 もし親にとって望ましくない言葉にふせんが貼ってあっても、
  あくまで言葉を知る入り口なのだと理解してください。

②必ずほめてあげましょう。
 子どもは、
  親に存在を認められたいと思っているものです。
 「こんなにたくさん貼れたんだね」
 「ずいぶん知っている言葉が増えてすごいね」という言葉が、
  子どもの気持ちを動かします。

③1日10分の「辞書引き」を生活に組み込む。
 1日10分でふせん10枚を目安に3カ月続け、
  ふせんが1000枚を超えれば子どもは面倒だと思わなくなります。
 初めは、
  1日に10分、
  決まったタイミングで「辞書引き」の時間を設けて、
  親も一緒に取り組んでください。

④ごほうびをあげるなど、「辞書引き」の目的を設定しない。
 「1000枚になったら○○を買ってあげるよ」などと、
  ごほうびをちらつかせるのはよくありません。
 目的が「知りたいことがあるから辞書を引く」から、
  「ごほうびがほしいから辞書を引く」ことにすりかわってしまうからです。
スポンサーサイト

辞書引き学習法

howto02Img4.png

howto02Img6.png
howto02Img7.png
howto02Img8.png
howto02Img9.png
howto02Img10.png


①子どもが読みやすい辞書と、
 「ポスト・イット® 辞書引き用ふせん」を準備しましょう。

 辞書を買うときは必ず子どもと一緒に、
  色使いや文字のフォント、
  大きさなどを見比べて、
  お子さんがもっとも読みやすいものを選んでください。

 総ルビつきで改訂版の最新のものがいいですね。
 「ポスト・イット® 辞書引き用ふせん」は
  子どもが使いやすいように工夫されているのでお奨めです。

②ケースをはずし、リビングなど手元に置いておく。
 ケースをはずすのは、
  すぐに調べられるようにするためです。
 ケースに入れて、
  しまいこんでしまうとなかなか調べようと思わなくなります。
 疑問に思ったらすぐ調べられる環境をつくってあげることが大事です。

③子どもの知っている言葉を自由に探させる。
 「自由に開いて知っている言葉を探してごらん?」と辞書を手渡します。
 初めは意味などを読ませる必要はありません。
 辞書引きになれてきたら自然と読むようになります。
 親が指示した言葉ではなく、
  あくまで子どもが知っている言葉を自由に探させましょう。

④見つけた言葉と番号を書いたふせんをそのページに貼る。
 言葉を見つけたら、
  そのページの余白部分にふせんを貼りましょう。
 ふせんには、
  その言葉と何番目に見つけたかを書いておきます。
 通し番号は子どものやる気アップにつながるので大事です。
 ふせんを貼ったら、
  必ず「知っている言葉があってすごいね」とほめてあげてください。

“目に見える”学習成果

引いた言葉から関心を広げる

国語辞典の好きなページを開き、
 その中から知っている言葉を探す。

みつけたら、
 そこに通し番号と調べた言葉を書いた付箋を貼る――。


辞書引き学習の基本はこれだけだ。

「もし面白い言葉、
 新しい発見があったら先生に教えてください」

 
 と菊池教諭が呼び掛けて、辞書引きが始まる。

すぐに
「先生! 先生!」
 と、クラスのあちこちから手が挙がる。

調べた言葉を教えたくてたまらないようだ。
菊池教諭が辞書に掲載された
 「伝平清盛像」の項目にある仏像写真を指さしながら
 「先生、これ見たことあるよ」
 などと応じると、児童も目を丸くする。
 サイホンの仕組みを解説した図を見て
 「これなら家でもできる」
 とつぶやく子も。

「いま○○さんが『おやじ』って引いたら、
 (対語に)『おふくろ』って載っていたよ。
 『おふくろ』って引いてごらん」
 と教諭。子どもたちの関心がどんどん広がっていく。

続いて、
 しりとりによる早引きゲーム。


「一つ目は先生が言います。
 じゃあ、教育実習生の○○先生がいますから、『実習』!」

すると、
 みな競争して辞書を引き、見つけると
 「はい! はい!」
 と挙手。

 指名された子が辞書に書かれている説明を発表する。
 実は、子どもたちが持ってくる辞書に指定はなく、
  みな別々のものを持ってきている。
 当然、説明の文章も違う。

菊池教諭は
 複数の子どもたちを指名し、
 それぞれの辞書の説明を発表させる。

 それらを比較することで理解が深まり、
  また言葉の説明にはさまざまな仕方があることも自然に分かる。

 「では、次は『じっしゅう』の『う』。
 『う』のつく言葉は?」

 
 と教諭が尋ねるや否や、

 「うなぎ!」
 
 の声が。お題が出されるたびに、
  教室にバサバサと辞書をめくる音が響く。
 時間があっと言う間に過ぎ、菊池教諭の
 
「じゃあラスト」
 の声に
 「えー、もっとやりたーい!」
 
子どもたちのこうした声の中、
 新しい発見があったことを発表し合って、授業の前半は終わった。

「辞書引き学習」

夏休み特集2010話題の「辞書引き学習」 
 3カ月後の効果は…

2010/8/19

児童の学習意欲を向上させるといわれ、
 話題になっている「辞書引き学習」。

その効果を知るため
 5月に行われた体験会に記者が親子で参加しました(6月6日付)。

子供たちは、
 その後も学習を続けることができたでしょうか。

3カ月後の記者宅やほかの参加者の様子などを紹介します。

「辞書引き学習」は中部大学の深谷圭助准教授(教育方法学)が提唱したもので、
 
 言葉への興味・関心が高まり始めたばかりの
  小学校低学年の児童に
  国語辞典を与え、
  生活のさまざまな場面で引くことを勧める学習法。

調べた項目をメモした付せんを辞書のページに張ることで、
 どのくらい辞書を引いたかが実感でき、
 達成感が得られる仕組みだ。

この繰り返しで自ら学ぼうとする「自学力」が身に付き、
 学力の向上につながるとされる。



5月8日の「辞書引き学習親子体験会」に参加した子供たちのその後は――。

学年により違いも

付せんが600枚を超えた次女の辞書
 体験会に参加した子供たちの様子を尋ねてみたところ、
  1~2年生に付せんが1000枚を超えた子が数人いた。

 開いた辞書のページから知っている事柄を
  付せんに書いて次々に張っていく作業は、
  低学年の方が向いている。

 まだ知識が豊富でない分「辞書=学習の道具」という既成概念をつくらず、
  遊びの一環にしてしまうようだ。

 東京都練馬区の小学2年生の女児は付せんの数に満足感を得て、
  引いた項目は必ず語釈を読む習慣がついた。
 体験会の帰りに買った漢字辞典はひとりで引くのが難しいため、
  親も積極的に協力するようにしている。
 国語辞典と漢字辞典の2冊を併用することで熟語に興味が広がり、
  語彙(ごい)が増えることに喜びを感じているという。


辞書が手放せなくなった姉妹
 さて、記者宅の2人の娘。
 小学2年生の妹の付せんの数は600を超えた。
 順調とはいかないまでも辞書は少しずつ「成長」している。
 毎日欠かさず実践するというより、
  時間があれば「辞書引き」をして遊ぶといった様子。
 分からない語を引くレベルには達していないが、
  漢字に興味を示す変化も見えてきた。
 開いた辞書のページにすでに習った字を見つけると「この漢字、
  知ってる」と得意顔。
 親がすかさず漢字ドリルに誘導すれば、
  飽きるまで書き取り練習をする。
 引き方も知らなかった辞書を遊び道具にすることが、
  意外にも学習のきっかけになっている。


体験会唯一の高学年参加者だった5年生の姉。
 高学年は自我に目覚め、
  単純な反復練習に我慢できなくなる年代であることから
  「辞書引き学習」の効果が得にくいとされている。
 実際、宿題や習い事が忙しく、付せんの数も妹より少ない。
 国語が好きで得意との思いもあってか、
  2年生の妹と数を競うだけでは満足できないようだ。

 
深谷准教授の「高学年は各教科で辞書を引く機会を増やすことが大事。
 低学年のような爆発的な引き方は期待せず、まずは自然体で」との助言をもとに、
 国語以外の教科でも辞書を使うように促してみた。

 すると、自分で引いて覚える習慣が徐々につき、
  知らない事柄を親にすぐに尋ねるということが少なくなった。
 姉の近くにはいつも辞書が置いてある。




子供とのコミュニケーションが大切
 
漢字書き取りなど学習に役立てている
 「辞書引き学習」は辞書と付せん、
  筆記用具さえ与えておけば子供の成績がぐんぐん上がるという単純なものではない。

 学習を始めたばかりの段階では付せんの数にこだわらず、
  親が「よくできているね」と言って褒めるなど、
  子供の努力を認めることが大切だ。
 子供とコミュニケーションをとりながら、
  少しずつやる気を起こさせるような工夫が親には求められる。

 小学生向けの学習国語辞典を発行する出版社では、
  親向けに自社サイトで「辞書引き学習」の取り組み方などを紹介している。
 三省堂(東京・千代田)では今秋にも東京都内の書店と共同で、
  深谷准教授から直接指導が受けられる「親子体験会」を企画しているという。
 学習に興味のある方は一度参考にしてみてはどうだろうか。

 (佐々木智巳、小林肇)


<読者の声>

 「辞書引き学習」の6月6日付記事には、
  読者の皆さんから多くの感想をいただきました。一部ですがご紹介します。


 立正大学の真田治子教授(日本語学) 
  以前、外国語担当の先生が
   「電子辞書を学生が使うようになってからアルファベットの順番を覚えなくなった」と
   おっしゃっていました。
  例えば
   Mが26文字のどのあたりにあるか、
    Mの次は何であったか電子辞書では考慮する必要がありません。
   日本語の五十音は、
    携帯電話のメールの入力で「行」と「段」(同じ行で何回押すかの回数)が
    日々意識されているようです。
   辞書引き学習で育った方たちが今後、
    どのように電子辞書に移行していくのか、
    これまでの世代とどのように異なるか、興味深いです。

 真壁屋(秋田県横手市、稲庭うどん製造・販売)の真壁明吉良常務(粉体工学、工学博士) 
 「辞書引き学習」を読ませていただきながら、
  受動的学習法が多くなるなか、
  能動的学習法の大切さを考えさせられました。
 同時に、知っている単語に付せんをはり、
  辞書が付せんでいっぱいになった時の達成感が、
  さらなる興味を引き出す、
  楽しくなければ学習ではないということを感じます。

検索フォーム
最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
FC2オンラインカウンター ここから --> 現在の閲覧者数: