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新しい発想ができない人の5つの特徴

〇明確な目標を持たない人

私たちは何かあるたびに「明確な目標を持ちなさい」と言われ続けてきました。
正直なところ、「目標」という言葉を聞いただけでも「またか・・・」とうんざりしてしまう人もいるのでは?

ではここで一つの例を見てみましょう。

ある2人の男性がいました。
 ×一人は、電車を今よりももっと速くしたい人
 〇もう一人は、東京~大阪までを3時間で到着させたい人。

さて、新幹線という新しい発想が生まれたのはどちらでしょうか。
こたえはもちろん後者ですね。

前者だと技術は進歩しても従来通りの発想しかできず
せいぜい電車のスピードが数十キロほど速くなるぐらいで大きな変化はなかったのではないでしょうか。

これが「明確な目標」を持つ人と、持たない人の違いです。

脳というのは常に怠けようとしているのだとか。
その怠け者の脳をしっかりと働かせるのに必要なのが「目標」。


そして勉強を頑張る、仕事を頑張るといった漠然としたものではなく
具体的な数字を含めた目標を立てることが大切です。

〇群れる人

人は大多数と同じ行動をとることで
安心を得ようとする行動心理があります。

例えば、
 仕事ができない人同士で集まっても
 一向に仕事ができる集団にはならないはずです。


「よかった。みんな同じだ」とホッとしてしまい、
もうこの時点で思考停止してしまっているのはお分かりのことだと思います。

新しい発想を生み出す人はいわゆる「逆張り」をします。

みんなが左を向いている時に、右を向く。

本当に左でいいのか?
右でもいいんじゃないか?
自分で証明してみよう!

と考えます。

みんなが当たり前だと思っているところに
 疑問を持つクセを持ってみてはいかがでしょうか。



〇自分と同じタイプとしか付き合わない人

自分と似たタイプのほうが付き合いやすく、ストレスもたまらない。
だが、それで満足していては、脳は活性化されないのだ。
活性化しなければ、ひらめきも直感も生まれない。

つまり
 自分とは異質の人と付き合いましょうということですね。


では異質の人とはどんな人でしょうか?
あなたは同年代の人とよく話があったりしませんか。
もちろん世代が一緒だと共通点も多く、
ついついそのグループでまとまってしまいます。

本書では新しい発想が生まれるのは同世代ではなく、
年上の人、年下の人と付き合っているときだと伝えています。

固定概念や価値観は
年代によって変わるので、
世代が関係ない、人付き合いは
素晴らしいアイデアを生むかもしれません。



〇新しいことに対して反応が鈍い人

新しいことを取り入れるのを拒絶したり、しばらく様子を見る人がいます。

これは一つの側面だけしか見ていないから
「自分は今までのほうがやりやすいし、はかどる。」なんて答えてしまうのでしょう。

これでは発想力は鍛えられません。

発想力がある人は、
 冒頭でご紹介したとおり常に問題意識(目標)を持っています。


何か新しいことに触れるとこう考えます。
「この新しいものは自分の問題を解決してくれないだろうか?」

そして全く関係ないと思われたものが繋がった瞬間、新しいアイデアが生まれます。

これは「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じ考え方です。

たとえば「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがある。
 でも、これだけでは中身を知らない人にはさっぱりわからない。


風が吹くと埃が立つ。

埃で目を病み、盲人が増える

盲人は三味線を弾く
(門付けのため)

三味線制作に猫皮が必要

猫が捕獲されネズミが増える

ネズミが桶をかじるので桶がダメになり
桶屋が儲かる。

このように異なる2つのものを繋げる訓練は
発想力を大幅にアップさせたり、考える力を鍛えるトレーニングになります。


〇失敗しない人

ひらめきや直感は
 失敗をして磨かれるものだと伝えています。


多くの人が失敗したくないのは、
「みっともない」
とか
「失敗は名誉なことじゃないし、自慢できない、得るものもない」
と考えているからではないか。

失敗はそんなものではない。
 すればするほど、大きな恵みが待っている。

多く失敗をする人は必ず行動をしています。


一番良くないのが「失敗を恐れて、行動をしないこと」
ということでしょう。

本田技研の創業者、
本田宗一郎氏はとにかく自分がやってみて確認しないと納得しない人でした。

ホンダがまだ町工場だったころ、
本田宗一郎氏が出すアイデアに対して
部下は「無理でしょう」「それはできません」といっていたそうです。

そのたびに本田宗一郎氏は
「やってみもせんで」と喝を入れたのだとか。

そして彼はこんな言葉を残しています。

「私のしたことの99%は失敗だった。」

それでも成功したのは
失敗し続けることで発想力が鋭さを増して
成功への嗅覚が研ぎ澄まされたからではないでしょうか。
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2013年版「ホワイト企業」トップ300

新卒離職率が低い、新人に優しい企業は?

定着率の高さは
 働きやすい会社のポイントとされる。

先週相次いで紹介したCSR企業ランキングでも、
 新卒定着率は人材活用の重要な評価項目の1つだ。
では、CSRに積極的な会社の定着率はどうなのだろうか。

東洋経済CSR調査では、
 学歴にかかわらずすべての2009年4月入社の社員が
 3年後の12年4月に何人在籍しているかを聞いている
 (一部前年度になっている場合あり)。

『CSR企業総覧』掲載1128社のうち、
 男女それぞれの人数を回答している799社のデータを使い、
 定着率の業種別集計と個別企業のランキングを作成した。

まずは全体像をご紹介する。

全体の定着率の平均は86.0%。
 男性87.5%、
 女性84.8%だった。

これは「3年後に5割辞める」と言われる高卒も含む数字。
男女差もあまりなく、
 さすがCSRに力を入れている会社ぞろいのため、
 高い定着率となっている。



定着率が高い電気・ガス業界

2社以上ある業種で
定着率が最も高かったのは、
 電気・ガス業の97.7%(11社)。
  電力会社やガス会社は、地方では人気が高い会社の1つ。地
  元の優秀な大学生や高校生、Uターン学生などが多く入社する。
  
 階層が明確で賃金の高い
 海運業も97.6%(5社)と97%超。
 電気機器93.2%(83社)、
 医薬品92.6%(13社)なども高い。

一方、低い業種は、
 証券・商品先物業63.9%(5社)、
 小売業69.6%(51社)、
 サービス業73.6%(48社)となった。

 土日の勤務が多い小売業は
  有給休暇取得率なども低い。
  休みにくい職場であることも退職者が多い要因かもしれない。


新卒離職率が低い、新人に優しい企業は?

さらに個別企業のランキングを見ていこう。
こちらは3人以上入社した会社を対象にした。
トップは3年間誰も辞めていない定着率100%の会社で92社。
09年4月の入社者が多い順に表示した。

ホワイト企業92社の顔ぶれは

定着率100%で入社者が最も多かったのは
 四国電力の122人。
  男性108人、女性14人が09年に入社し、
  3年後の12年4月に全員在籍している。

続いて空調設備最大手の
 三機工業が66人(男性50人、女性16人)、
 日本化薬49人(男性37人、女性12人)、
 日本郵船49人(男性38人、女性11人)、
 ADEKA47人(男性36人、女性11人)、
 東京エレクトロン47人(男性24人、女性23人)などの人数が多い。

上位各社の『CSR企業総覧』の「インセンティブ向上への諸制度」欄を見ると、
 社内公募や企業内ベンチャー、
 資格取得奨励に国内・国外の留学制度など、
 さまざまな制度が並ぶ。

優れた制度や高い定着率から見ても満足している若手社員が多いと予想される。

労働条件が悪く、
 離職率の高い企業を就活学生は「ブラック企業」と言うが、

 これに対して、
  定着率100%のこうした会社はブラックの反対、
 “超ホワイト企業”と呼んでよさそうだ。

続いて100%未満のランキングも見ていこう。
250人が入社した中で、
 残念ながら1人辞めたために100%にならなかったのが
 NTTドコモ、93位(99.6%)だった。

ソニーもホワイト? 
キヤノンは定着人数1000人超


人数が多いところでは、
 最近話題のソニー。
同社は98.6%で103位。
 552人入社し、544人が在籍。
 女性は80人入社で79人在籍と高い定着率を誇る。

ちなみに12年度の定年退職を除く正社員離職者は209人。
直近の従業員数1万6552人に対する比率は、
 同業他社と比べるとむしろ低いほうだ。

また、108位のキヤノン(98.3%)が、
 入社1122人で1103人の在籍。
 女性も入社137人と多く、134人が在籍している。

300社の中で、
 唯一銀行のランクインとなったのが
 あおぞら銀行(96.8%)。
 156位となったが、
 31人入社のうち30人が在籍している。


人数最大のトヨタは定着人数もケタ違い

男女とも人数最大は209位のトヨタ自動車。
 男性1931人、
 女性558人が入社し、
 それぞれ1859人、515人が在籍。
 定着人数はケタ違いに多い。
 全体では95.4%という定着率となっている。

246位のオリンパスも94.5%と高い。
09年4月に310人入社して12年4月に293人が残る。
11年秋から12年春にかけては
 「巨額の損失隠し」が明らかになった
 オリンパスにとって激動の時。
 その中でも高い定着率となった。

292位のエイチ・ツー・オー リテイリングは
 入社45人に対して42人が在籍。
 小売業の平均定着率69.6%を大きく上回る93.3%という高さ。

ほかにも小売りでは、
 5人の山陽百貨店が100%という数字。
ただ、
 残念ながら小売業はこの2社以外は300位内には入らなかった。


上位に目立つ製造業
さて、今回のランキングには製造業が多くランクインしている。
こうした会社には高卒など、
 大卒者以外の新卒者も多数存在する。
一部の幹部候補だけでなく全体で高い定着率を誇る職場こそ、
 真の働きやすい会社と考えてよいだろう。

学歴により就く仕事は異なっても、
 長期雇用を基本に従業員全体が同じ企業文化の中で一体感を持ち、
 先を見据えて経営を行ってきたことが日本企業の強みとなっている。

これまでの男性中心の職場も女性、
 外国人などが加わり多様性を増している。
この新しい時代でも日本企業のよさを持続し、
 定着率の高い会社がさらに増えていくことを期待したい。

さて、
 今回のランキング対象は、
 アンケートに回答のあった会社のみ。
学生が就職先を選ぶ際にも、
 データがない会社には不安を抱く面も多いはずだ。
まずは情報開示が、
 ホワイト企業への一歩といえるだろう。

※ランキングは社名は3月時点のもの、4月に以下の社名変更あり

ニッポ電機→DNライティング

コニカミノルタホールディングス→コニカミノルタ

(撮影:風間仁一郎)

「離職率」が高い業界とその実態 2014.02.02

半数近くが3年以内で
 離職していることが明らかになった


「教育、学習支援業」。
長時間の「時間外労働」や、
 昨今の教育現場に向けられる
 厳しい視線などもストレスの要因になっているのかもしれない

少し前、
 厚生労働省が業種別の「新卒者離職率」を初めて公表し、
 話題となった。

同省によれば、
 入社3年以内で

 離職する率が高い業種は
  「教育、学習支援業」(48.8%)、
  「宿泊業、飲食サービス業」(48.5%)、
  「生活関連サービス業、娯楽業」(45.0%)など。

 逆に離職率が低いのは
  「鉱業、採石業、砂利採取業」(6.1%)、
  「電気・ガス・熱供給・水道業」(7.4%)、
  「製造業」(15.6%)となっている。

もちろん、
 業界ごとに事情は異なるため単純比較はできないが、
 なぜこれほど離職率に差があるのか? 

理由を探るため、
 各業種の待遇面などを比較してみた。


まずは
「賃金」について。
入社3年以内にあたる20~24歳の業種別年収を
 「平成23年賃金構造基本統計調査(全国)」をもとに算出してみると、
 離職率の低い
  「鉱業、採石業、砂利採取業」は328万円、
  「電気・ガス・熱供給・水道業」は362万円、
  「製造業」は309万円。

 一方、離職率の高い
  「教育・学習支援業」は284万円、
  「宿泊業、飲食サービス業」は242万円、
  「生活関連サービス業、娯楽業」は251万円。

 身も蓋もない話だが、
  年収の高い業界は離職率が低く、
  年収の低い業界は離職率が高くなっていることがわかる。


では「労働時間」についてはどうか。
 同じく「平成23年賃金構造基本統計調査(全国)」によると、
 1カ月の実労働時間(超過労働時間を含む)は

 離職率の低い
  「鉱業、採石業、砂利採取業」は173時間、
  「電気・ガス・熱供給・水道業」は176時間、
  「製造業」は186時間。

 一方、離職率の高い
  「宿泊業、飲食サービス業」は184時間、
  「生活関連サービス業、娯楽業」は178時間、
  「教育・学習支援業」は175時間となっている。

 1日あたりの労働時間に換算すれば大差ないとはいえ、
  先の「年収差」も加味して考えれば、
  「大差ない」こと自体が「業界格差」ともいえる。

 なぜなら
  「時給格差」が生じていることになるからだ。


実際、各業種の「時給」を単純計算してみると、
 離職率の低い
  「鉱業、採石業、砂利採取業」は1579円、
  「電気・ガス・熱供給・水道業」は1715円、
  「製造業」は1386円。

 一方、職率の高い
  「宿泊業、飲食サービス業」は1095円、
  「生活関連サービス業、娯楽業」は1174円、
  「教育・学習支援業」は1354円となり、

  「時給格差」が離職率の差を反映する結果になっている。

さらに
 「宿泊業、飲食サービス業」
 「生活関連サービス業」は
 週休1日制をとる企業の割合も他業種に比べて多く、
 休みが少ないハードな勤務実態が影響している可能性も。

唯一
 「教育、学習支援業」だけは数字上、
 この2業種よりマシにみえるが、
 実際には休日の部活動引率や授業の準備など、
 統計には表れない膨大な「時間外労働」が存在するといわれ、
 やはり労働環境は過酷だ。

また、
 企業が時間をかけて人材育成にあたる製造業などに比べ、
 飲食業などは
  新入社員のうちから現場の第一線に駆り出されることが多く、
  ストレス負荷も高いといわれる。


 もちろん仕事にやりがいがあれば、
  厳しい労働条件にも耐えられるだろう。

 しかし、
  転職の際には、
  こうした職種ごとの環境の違いも考慮することが重要かもしれない。
 (榎並紀行)

※この記事は2013年2月に取材・掲載した記事です

武士道

武士道とは何か
 
 人の道を照らしつづける武士道の道

武士道は「騎士道の規律である」

騎士道:
  中世ヨーロッパの騎士階級特有の気風。
  キリスト教を信仰し、勇気・忠義・名誉・道徳・婦人への奉仕を重んじた。

武士道:
  武士の守らなければならない道徳。
  名誉を重んじ、忠節を誓い、信義にそむかない生き方。


武士道は
 戦士たる高貴な人の本来の職分のみならず、
 日常生活における規範も意味している。
一言で言えば「騎士道の規律」、
 武士階級の「高い身分に伴う義務」である。


人々の心に刻み込まれた掟

武士道とは、
 武士が守るべきものとして要求され、
 あるいは教育を受ける道徳的徳目の作法である。


壮大な倫理体型のかなめの石

「卑怯者」と「臆病者」というレッテルは
  健全かつ単純な性質の人間にとっては
  最悪の侮辱的言辞である。



武士道の源を探る

仏教と神道が武士道に与えたもの

仏教は
 武士道に、
 運命に対する安らかな信頼の感覚、
 不可解なものへの静かな服従、
 危険や災難を目前としたときの禁欲的な平静さ、
 性への侮辱、死への親近感などをもたらした。

さらに
神道によって刻み込まれた、
 主君に対する忠義、
 祖先に対する尊敬、
 親に対する孝行などは
 他のいかなる宗教によっても
 教わることのなかった教義である


武士道は
 知識のための知識を軽視する


知識というものは、
 それが学習者の心に同化し、
 かつその人の性質に表れるときにのみ真の知識となる。
知識は
 人生における実際的な知的適応の行為と同一のものとみなされた。

「知行合一」を説いた
 王陽明をその最大の解説者として見いだした。



武士道の基本原理とは何か

    
「義」
 武士道の光り輝く最高の支柱


 義  筋道が立っていること。人としてしなければいけないこと。
 勇  いさましい。おもいきりがいい。


「義」は「勇」と並ぶ武士道の双生児である

 「仁は人の安宅なり、
  義は人の正路なり」

 この素直で、正直な、男らしい徳行(義)は
  もっとも光り輝く宝の珠であった。
 義はもう一つの勇敢という徳行にならぶ、
  武の双生児である。

「正義の道理」こそ無条件の絶対命令


「勇」 
 いかにして肚(ハラ)を錬磨するか


義を見てせざるは勇なきなり

 勇気は、義によって発動されるのでなければ、
  徳行の中に数えられる価値はないとされた。
 「義を見てせざるは勇なきなり」
 
 死に値しないことのために死ぬことは
  「犬死」と賤しめられた。

 
 「人が恐れるべきことと、恐れるべきでないことの区別」こそ勇気である。



「仁」
 人の上に立つ条件とは何か



 貧乏人・病人・愚者など、
 どんな人々に対しても
 その人を心の底から仲間として親しみ思いやる気持ち。
 いつくしみ、なさけ。




民を治めるための必要条件は「仁」にあり


徳と絶対権力との関係

封建制度のもとでは容易に武断政治におちいりやすい。
私たちが最悪の専制政治から救われているのは仁のおかげである。


いつでも失わぬ他者への哀れみの心か弱い者、
 劣った者、敗れた者への仁は特にサムライにとって似つかわしいものとして、
  いつも奨励されていた。
 優しい感情を育てることが、
  他者の苦しみに対する思いやりの気持ちを育てる。
 他者の感情を尊重する事から生まれる謙虚さ、慇懃(インギン)さが礼の根源である。



「礼」
 人と共に喜び、
 人と共に泣けるか


(礼:守らなければならない作法)

礼とは
 他人に対する思いやりを表現すること


長い苦難に耐え、
 親切でむやみに羨まず、
 自慢せず、思い上がらない。
自己自身の利を求めず、
 容易に人に動かされず、
 およそ悪事というものをたくらまない。



「誠」
 なぜ「武士に二言はない」のか


(誠:いつわりのないほんとうのこと。相手を全力で思いやる心。)


真のサムライは
 「誠」に高い敬意を払う

真実性と誠意がなくては、
 礼は道化芝居か見せ物のたぐいにおちいる。


誠とは
 実益のある徳行

偽りの証言をする事に対するなんらかの積極的な戒めがない中で、
 嘘をつくことは罪悪としてとがめられたのではなく、
 むしろ弱さとして批判された。
そして、弱さは大いに不名誉であった。


「名誉」
 苦痛と試練に耐えるため


(名誉:すぐれているという評判を得ること)

不名誉は
 その人を大きく育てる


人を人たらしめている部分、
 そしてそれを差し引くと残るのは獣性しかない。


名誉はこの世で
 「最高の善」である

名誉は
 「境遇から生じるものではなく」て、
 それぞれが自己の役割をまっとうに努めることにある。

恥となることを避け、
 名をかちとるためにサムライの息子はいかなる貧苦をも甘受し、
 肉体的、あるいは精神的苦痛のもっとも厳しい試練に耐えたのであった。
もし名誉や名声が得られるならば、
 生命自体はやすいものだとさえ思われた。
したがって生命より大切とする根拠が示されれば、
 生命はいつでも心静かに、かつその場で棄てられたのである。



「忠義」
 人は何のために死ねるのか


(忠義:国や主人にまごころをつくして仕え、命さえ捨てること)

日本人の忠義とはいったい何か

主君に対する臣従の礼と忠義の義務は封建道徳を顕著に特色づけている。
忠義心がもっとも重みを帯びるのは、武士道の名誉の規範においてのみである。


命令に対する絶対的な従順が存在した

義務の命ずるところに対する従順、
 そしてより高い世界から発せられる命令に対する絶対的な従順が存在した。


武士道では
 個人よりも国を重んじる



武士は何を学び、どう己を磨いたか

行動するサムライが追求した「品性」とは何か

武士の訓育にあたって第一に必要とされたのは、
 その品性を高めることでった。


明らかにそれとわかる思慮、知性、雄弁などは
 第二義的なものとされた。
武士道の枠組みを支えているかなえの三つの脚は
 「智、仁、勇」といわれ、
 それぞれ、知恵、慈愛、勇気を意味している。


武士道は
 損得勘定をとらない


武人の徳とされている功名心は
 汚れをまとった利益よりも、
むしろ
 損失を選ぶ厳格かつ質素な生活が武士階級に要求された。
金銭や金銭に対して執着することが無視されてきた結果、
 
武士道そのものは
 金銭に由来する無数の悪徳から免れてきた。



武士道は
 無償、無報酬の実践のみを信じる


若者を教育する主たる目的は
 知性ではなく品性をたかめることであった。

サムライは逆境に屈することのない、
 高貴な精神の威厳ある権化であった。

また学問が目指すところのものの体現者であり、
 鍛錬に鍛錬を重ねる自制心の生きた手本であった。

人に勝ち、己に克つために


サムライは感情を顔に出すべからず

武士道においては
 不平不満を並べたてない不屈の勇気を訓練する事が行われていた。
他方では礼の教訓があった。

それは自己の悲しみ、
 苦しみを外面に表して他人の愉快や平穏をかき乱すことがないように求めていた。

サムライにとって勘定を顔に表すことは
 男らしくないと考えられた。

なぜ「寡黙(カモク)」がよしとされるのか

(寡黙:ことば数がすくないようす。むくち)


「切腹」
 生きる勇気、死ぬ勇気



腹切りの“ハラ”は何を意味するか

切腹がいささかも不合理でないとするのは、
 その部分が霊魂と愛情の宿るところであるという
 古い解剖学の信念にもとづいている。

我は
 わが霊魂の座(イマ)すところ開き、
 貴殿にそれを見せよう。
汚れありとするか、
 清しとするか、貴殿みずからこれをみよ。


切腹は
 一つの法制度、儀式典礼である

切腹とは、
 武士が自らの罪を償い、
 過去を謝罪し、
 不名誉を免れ、
 盟友を救い
 みずからの誠実さを証明する方法であった。


きわめて冷静な感情と落ち着いた態度がなければ、
 誰も切腹などはできなかった。



切腹はどう行われたか

武士道における
 生きる勇気と死ぬ勇気

真のサムライにとっては、
 いたずらに死に急ぐことや
 死を恋いこがれることは
 卑怯と同義語であり、
 
武士道の教えは、
 あらゆる困苦、逆境にも
 忍耐と高潔な心を持ってたちむかうことであった。

真の名誉とは、
 天の命ずるところをまっとうするにある。

そのためには
 死を招いても不名誉とはされない。

天が与えようとしている者を避けるための死は、
 卑怯きわまりない。
死を軽蔑するのは
 勇気の行為である。
しかし、
 生きることが死ぬことよりいっそう困難な場合は、
 あえて生きることが真の勇気である。


「刀」
 何故武士の魂なのか



刀は
 中世と名誉の象徴

武士道は
 刀をその力と武勇の象徴とした。

剣は
 天国の鍵でもあれば、地獄の鍵でもある

鍛冶は
 重要な宗教的行為だった

日本の刀剣が
 人を畏怖させるほどの魔力を持つのは、
 刀鍛冶たちの気迫によるか、
 あるいは彼が加護を祈った神仏の冷気によるものだろうか


武人の究極の理想は平和である

武士道は
 適切な刀の使用を強調し、
 不当不正な使用に対しては厳しく非難し、
 かつそれを嫌み嫌った。
やたらと刀を振り回す者は
 卑怯者か、虚勢をはる者とされた。
沈着冷静な人物は、
 刀を用いるべき時はどのような場合であるかを知っている。
そしてそのような機会はごく希にしかやってこないのである。



武士道が求めた女性の理想像

家庭的であれ、そして女傑であれ

若い娘たちは、
 感情を抑制し、神経を鍛え、「薙刀」と呼ばれる武器を操り、
 不慮の争いに対して自己の身体を守れるように訓練された。
その動機は二つあり、
 一つは個人のため
 もう一つは家のためであった。
女性は夫たちが主君の身を護るのと同じくらいの熱意でわが身を潔く守った。


女性に求められる立居振舞い

貞操は
 サムライの妻にとってはもっとも貴ばれた徳目であって、
 生命を賭しても守るべきものとされていた。


妻女の努めとは何か

自己否定なくしては「内助」の功はありえない

武士道は
 自己の個性を犠牲にしても
 自己自身より高次の目的に役立たせることとした。

女性が
 夫、家、そして家族のために、わが生命を引き渡すことは、
男が
 主君と国のために身を棄てることと同様に、
 自らの意志に基づく者であって、かつ名誉ある事とされた。



大和魂
 いかにして日本人の心となったか


 
一般大衆を引きつけた武士道の徳目
 サムライは民族全体の「美しき理想」

武士階級は
 営利を追求することを堅く禁じられていたた
めに、
 直接商売の助けをするということはしなかった。
しかしながら、
 いかなる人間の活動も、
 いかなる思考の方法も、武士道から刺激を受けずにいられなかった。

日本の知性と道徳は

直接的にも、間接的にも武士道の所産であった。

「エリート」の栄光、憧れ、そして「大和魂」の典型

武士道精神がどのようにあらゆる社会的身分の中に浸透していったか、
 ということは「男伊達」として知られるある種の侠客の親分、
 すなわち民衆の中の自然なリーダーの発達によって見ることができる。
彼らは義侠心にあふれた連中で、
 頭の中から足先まで、ごうかいな男らしい力をみなぎらせていた。


サクラは「大和魂」の典型

サクラは、
 その美しい粧いの下にとげや毒を隠し持ってはいない。

自然のおもむくままに
 いつでもその生命を棄てる用意がある。
その色合いは決して華美とはいいがたく
 その淡い香りには飽きることがない。




武士道は甦るか

武士道は日本の活動精神、そして推進力である

知性がもたらした発見は人類共有の遺産である。
しかし性格の長所や短所は各民族がそれぞれ継承する固有の遺産である。
それらは幾世紀にもわたって、
 日夜、海水で表れている硬い岩のようなものであって、
 わずかに表面のとがった部分が削り取られているにすぎないものである。


自己の名誉心、これが日本の発展の原動力

人類がかって考え出したことの中で、
 もっとも厳しく、高尚で、かつ厳密な名誉の掟が、国民の間に支配的な影響力を持つ

日本人以上に忠誠で愛国的な国民は存在しない

武士道による無言の感化



武士道の遺産から何を学ぶか

武士道はその姿を消す運命にあるのか

名誉、勇気、そして武徳のすぐれた遺産を守れ

人間の闘争本能という者は普遍的で、
 かつ自然なものであり、また高尚な感性、男らしい徳目であるとしても、
 それは人間性のすべてではない。
もっとも神々しい本能、すなわち愛するという本能が闘争本能の下にある。
武士道や戦闘者タイプの道徳は、
 直接的な現実の欠くべからざる問題ののみとり組まざるをえなかった。
そのため、
 しばしばこの愛するという本能の存在を正当に取り扱うことを閑却してきたのである。

武士道は我々が預かっている財産にすぎず、そせんおよび我々の子孫の者である。
それは誰も奪い取ることはできない人類永遠の家禄である。


不死鳥はみずからの灰の中より甦る

武士道は不滅の教訓である


五倫の道
 君臣、父子、夫婦、長幼、朋友

5常
 仁・義・礼・智・信

武士道
 智・仁・勇

叡智
 物事の本質を見通す、深くすぐれた知性

奢侈
 けたはずれに贅沢なこと


 筋道が立っていること。人としてしなければならないこと

 義を見てせざるは勇 無きなり

 そうすることが正しいとわかっていながらしないのは、勇気がないからである。

志気・志操
 主義や考え方などをかたく守る意志


 すじみちが立っていること。人としてしなければならないこと。


 もうける。もうけ

見識
 物事の本質を見抜く

慈悲
 あわれと思い、深い愛情を持って相手を救いたいと思う心

仁愛
 親しみ思いやる心を持って、広く人を仲間と思い、愛すること

風格
 人がらや言動などに自然とあらわれる、独特の味わいの深さ

葉隠(はがくれ)」

武士道とは
 死ぬことと見つけたり


三島由紀夫が、
 唯一座右の書としていたという
 「葉隠(はがくれ)」の中の有名な一句です。

「武士道といふは、
  死ぬ事と見付けたり。
 二つ二つの場にて、
  早く死ぬはうに片付くばかりなり。
 別に仔細なし。
 胸すわって進むなり。」

全文を現代風に訳すと、

武士道の本質とは
 死ぬことだと知った。

生か死かを選ぶ際に、
 死ぬ方を選ぶというだけのことである。
別に難しいことはない。
腹を据えて進むだけである。

二者択一で正しい方を選ぶのは、とても難しい。

人は誰しも死ぬよりも生きる方がよいものである。
だからこそ
 生きる方を選ぶことに理由をつける。
ただ、
 生きる方を選んで失敗して、
 なお生きているとすると腰抜けといわれることになる。
しかし、
 死ぬ方を選んで、
 失敗して死ぬと、
 犬死にだといわれるかもしれないが、
 恥ではない。

これが武士道の本質である。
毎朝、毎夕、
 改めては死に、
 改めては死に、
 常に死に身なっている時は、
 武道に自由を得て、
 一生落ち度無く役目を全うできるものである。
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