比喩を覚えよう!

表現力とは
 語彙もさることながら、
 比喩をいかに巧みに使えるかに関わってきます。

 
比喩とは、
 何かに例えて物事を表現することです。
 

比喩がいかに強烈な力を持つか、
 例をあげてみましょう。

●比喩を使わない文章例
 満開の桜の木。
 舞い散る桜の花弁に、
 あたりは満たされていた。

●比喩を使った文章例
 満開の桜の木。
 風が梢を揺らすたびに、
 花弁は飛沫を散らすかのごとく宙を舞う。

どちらが、
 より読者に訴えかける映像を伴っているかは
 一目瞭然でしょう。
 
比喩は
 その場の情景や、
 登場人物の心など、
 抽象的なことを伝えるに非常に効果的です。

文章が上手くなりたい人は、
 いろいろな比喩のパターンを研究してみることをオススメします。 
より多くの比喩を知っておくことが、
 独自の表現を編み出す下地になります。

それが作品の味となり、
 他の作家にはない魅力の1つになるのです。
ただし、
 調子に乗って、
 比喩を使いすぎるのは逆効果です。
 
物語のテンポを阻害したり、
 意味を理解しづらくします。
なにより、うっとうしいです。

比喩は山場を盛り上げるなど、
 ここぞというところに配置すると良いです。

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比喩の種類

ひゆ‐ほう 【比喩法】

 物事を直接に描写・叙述・形容などしないで、
  たとえを用いて理解を容易にし、
  表現に味わいを加える修辞法。

 直喩(明喩)・
 隠喩(暗喩)・
 諷喩(ふうゆ)・
 引喩・換喩などの種類に分けられる。


ちょく‐ゆ 【直喩】

 比喩法の一。
 「ようだ」「ごとし」「似たり」などの語を用いて、
 二つの事物を直接に比較して示すもの。

 「雪のような肌」
 「蜜に群がる蟻(あり)のごとく集まる」

いん‐ゆ 【隠喩】

 比喩法の一。
 「…のようだ」「…のごとし」などの形を用いず、
 そのものの特徴を直接他のもので表現する方法。

 「花のかんばせ」
 「金は力なり」

 
いん‐ゆ 【引喩】

 比喩法の一。
 故事・ことわざや人の言葉をたとえに引用して、
  言いたいことを間接的に表現する方法。

 「四十にして惑(まど)わず、と論語でいう通り…」


かん‐ゆ 〔クワン‐〕 【換喩】

 比喩法の一。
 ある事物を表すのに、
  それと深い関係のある事物で置き換える法。

 「青い目」で「西洋人」
 「鳥居」で「神社」







比喩

好きの比喩を使った文章の一覧(30件)

◦かごの中の鳥が空に恋するように
◦心の中に何かがぽっと点火されたようなほの温かさ
◦幼児のようにあどけない憧れ
◦彼女のことで息苦しいくらい頭が一杯
◦思いがけなく街で旧友に逢ったような懐かしさ
◦兄のように慕う
◦兄が妹を想うような親身の情が溢れる
◦牛が胃袋からもどしたものを楽しみに噛みしめているように、昔の思い出をもどし、その懐かしさを噛みしめる
[林 芙美子/晩菊・水仙・白鷺 (講談社文芸文庫)] より
◦思い出を牛のように反芻する
◦慕情がフワフワと空に浮いている雲か霞のように捕捉しがたい状態
[高見 順/如何なる星の下に (講談社文芸文庫)] より
◦寵愛を雨のように降りそそぐ
◦親の温情が湯のように自分を囲むのを感じる
[宮本 百合子/伸子 (宮本百合子名作ライブラリー)] より
◦遠くから親のような豊かな心で見守る
◦焼け付かんばかりの無垢な憧れ
◦師匠を実の親のように慕う
◦一緒にいると自分の人生が一段階上に引っ張り上げられた気になる
◦憧れが堰を切ったように溢れる
◦魂に刻まれた遠い憧れのように愛しい
◦海辺の朝らしい爽やかな情欲
◦溺れるように男を愛する
◦愛がそよ風のように流れる
◦愛が芽吹く
◦愛情というピアノが音色を奏でる
◦愛情の海に沈む
◦愛の翼につつまれる
◦足に据えたお灸をこらえるように愛しさをこらえる
◦飢えきった凶暴な恋心
◦蛆虫のような愛情がわく
◦悲しい花びらのような愛情
◦渇きのような愛の痙攣

比喩

喜びの比喩を使った文章の一覧(30件)


◦洗われた後のように清清しい気持ち
◦浮き浮きして、顔の皮膚までがしっとり輝き出すよう
◦色彩感のある風が吹きつけたように華やいだ気分
[小林久三/わが子は殺人者 (双葉文庫)] より
◦居心地のいい陽だまりをみつけた鳥のような心境
◦魚が水に遇(あ)ったような喜び
[有島武郎/生れ出づる悩み (集英社文庫)] より
◦何もかも言ってしまったことで、胸の中の重苦しさが減ったような気がする
◦バックを放り出したいくらい有頂天になる
◦尽きない泉のように喜びが湧きあがってくる
◦復讐を果たした後の安らぎのよう
◦頭の芯が痺れるほど心地いい
◦胸が早鐘のように躍る
◦一吹きの涼風を得たような爽快さ
◦兎が跳ねるように飛び上がって喜ぶ
◦心に虹と星と太陽がいっぺんに現れたような
◦少年のように心が躍る
◦浮き立ったままどこかへ飛んで生きそうな心地
◦日照りのときの雨のようにあり難い
◦疼くような喜び
◦体の芯がぼんやり光るように甘美にうずく
[阿部 昭/千年 (1977年) (講談社文庫)] より
◦歓喜が怒涛のように打ちつける
◦幸福が、水の油を落としたように一面に広がる
[大仏 次郎/雪崩 (1953年) (角川文庫)] より
◦魂が洗われるような実に愉快な一日
◦恨みが泡のように頭から消える
◦誕生日プレゼントを開ける子供のように目が輝く
◦水を得た魚のように新鮮でハツラツとした気持ち
◦幸福感に全身が浮かび上がっているよう
◦一陣の風がすっと通り抜けた感じ
◦嬉しくてあと3日は寝れない
◦嬉しくて宙に浮いている気分
◦遠足に行く小学生のように楽しい気持ち

比喩

■「~のようだ」の表現を使わず隠喩でたとえた話し方のコツ

「~~~のようだ」、
「~~~だったら」のような表現を使わず、
 物事を直接たとえるものと置き換える方法もあります。
 これを隠喩(いんゆ)といいます。


隠喩を使った話し方 例1
普通の表現 「あいつは恐ろしく、無慈悲なやつだ」 

隠喩の表現 「あいつは鬼だ」



隠喩を使った話し方 例2
普通の表現 「会話は相手が言った事に対して、言い返すことの繰り返しで成り立つ」

隠喩の表現 「会話はキャッチボールだ」



その他の隠喩の表現例
「君は僕の太陽だ 」
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