文末に変化をもたせること

文末に変化をもたせること

ボクシングにはストレート・フック・アッパーという
 大きく分けて三種類のパンチがありますよね
もっと分けると
 ストレートの一種にジャブがあったり、
 フックとアッパーの中間位置に
 ショベルフックと呼ばれるものがあったりします
それらのパンチを、
 時にはフェイントを混ぜ込みながら
 相手に当ててノックアウトする
それがボクシングです
実は文章も同じです
さまざまなパンチを使い分けて
 相手をノックアウトする
 (楽しく、飽きずに最後まで読ませる)のが目的です

 
では、
 文章におけるパンチとは一体何なのか? 

答えは文末の表現。

 
私の父は医者です
優秀な医者で、この町で開業して20年目です
医者としては優秀な父ですが、実は彼は糖尿病です
それも重度な糖尿病だそうです
母も私も、父の食事に気を使ってはいるのですが、
 どうやら限界のようです
来年の今頃、きっと父は入院中です


 
どんな例文やねん!
と書いていて思いますが、許してくださいね。
 
さて、
この例文は
 6つの文章から成り立っていますが、
 すべて「です」で終わっています。


ボクシングで例えれば、
 すべて「ジャブ」みたいなものです。
もしもこちらがずっと同じパンチばかりを打っていた場合、
 対戦相手がボクシング経験者なら
 簡単にカウンターを取られてしまいますよね。
 
同じ文末ばかりを使っていてはいけません。

パンチを散らして的確に当てるボクシング同様、
 文末表現も散らしてやらないと
 読者に不快な思いをさせてしまうのです。

 
私の父は医者です。
優秀な医者で、
 この町で開業してから20年が経ちました。
医者としては優秀な父ですが、
 実は彼は糖尿病を患っています。
それも重度な糖尿病を。
母も私も、
 父の食事に気を使ってはいるのですが、
 どうやら限界のようです。
来年の今頃、
 父は入院しているかもしれません。

 
こうリフォームしてやると、
 「です」は二つに減っていることがわかります。
そしてもちろん話の内容は変わっていないのに
 読みやすくなっている。
リフォーム完成ですね。
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ですます調

ですます調のことを「敬体」
である調のことを「常体」といいます。
(小学校で習います)

もちろんどちらも使えます。
ただ、基本的に
敬体で書くならその文はすべて敬体で
常体で書くならその文はすべて常体で
という決まりがあります。
もちろん、会話が混じっていたりすれば違いますが・・・

効果、用法はおわかりだと思いますが
敬体 やさしい感じ、柔らかい感じ、丁寧、手紙
   親しい などなど
常体 かたい感じ、公文書、箇条書きなどなど

ようは、目的と場に応じて使い分ける必要があると言うことです。

文体の統一

「です・ます」と「だ・である」は統一する


文体といえば真っ先に思い浮かぶのが、
 「です・ます」体
 「だ・である」体でしょう。

文体を決めるのは、
 文章の目的や種類によるところが多いようです。

「だ・である」体
  小説や評論はおおむね「である」で書かれます。

  特に評論は、「である」のほうが歯切れがよく、
  「です・ます」体で舌鋒鋭く批判を展開しても、腰が引いた感じになってしまいます。

  学生が小論文を書くのも、
 「だ・である」体と相場が決まっています。

 教授が読むのだからといって、
  「です・ます」体で書く人はめったにいないでしょう。

 しかし、
  小説の世界では
  太宰治のような例外もあります。

 主人公が読者に告白しているような
  「です・ます」調の饒舌な語り口が、
  独特の世界を作り上げているのです。

 あまり真似のできる芸ではありませんから、
  ほとんどの作家は「である」体を用います。

新聞やニュース性の高い雑誌は、
 例外なく「である」調です。

 論理性や歯切れのよさだけでなく、
  情報量の多さも重要なポイントとなっています。

「です・ます」体
 が必ず用いられるのは、
 企業の広告パンフレットや通信文など、
 失礼があってはならない相手が読むことが前提の文章においてです。

 手紙もほとんどが
 「です・ます」体で書かれます。

 親から子供へ、先生から学生へ、上司から部下へと、
 本来なら丁寧語を使う相手ではなくても、
 手紙となると「です・ます」が多くなるのはなぜでしょうか。

 やはり、
  改まった感じのときは「です・ます」という意識が働くのかもしれません。

 実際、
  砕けた文体で手紙を書くのは、かなりの力量が要求されます。

 「模範的な手紙の書き方」を逸脱する勇気が、
  大多数の方にはないのでしょう。

一方、
どちらの文体でも書かれるのが、
 エッセイ、解説文、実用書、一般雑誌の記事などです。

「です・ます」と「だ・である」には一長一短がありますから、
 どちらがよいということはできません。

ただし、
 解説文のうち、
 商品についている取扱説明書は
 「お客様に読んでもらう」という意識から、
 丁寧語になります。

その他のハウツー物でも、
 超初心者にわかってもらうという意味で、
 やさしい口調の「です・ます」体が選ばれることが多いようです。

さて、
 どの文章読本に目を通しても、
 文体に関しては
 必ず、「です・ます」と「だ・である」は統一するようにと書かれています。

これは「絶対的法則だ」とは断定できませんが、
 ほぼその通りだと思います。
 
一部の名手たちに、
 両者が混在した文章を操る人がいないわけではありませんが、
 文章のプロでさえ、
 なかなか手に負える技ではありません。

まして素人の方が真似しても、
 ぎくしゃくした違和感のある文章ができるだけです。

そんなことにこだわって苦労するよりは、
 わかりやすい表現に時間を割いたほうがよいでしょう。
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