かわして、打ち込む。会話は「剣術」だ -落語家 桂文枝

プロがそっと教える「話し方のコツ」
PRESIDENT 2014年9月15日号
山口雅之=構成

桂文枝(かつら・ぶんし)
1943年、大阪府生まれ。関西大学商学部中退。大学時代に桂米朝の落語を聴き、64年落語研究会を創設、66年落語家を目指して桂小文枝に弟子入りする。桂三枝として『歌え!MBSヤングタウン』に出演、『パンチDEデート』『新婚さんいらっしゃい!』などの司会で高い人気をえる。2012年7月、6代目桂文枝を正式に襲名。

話の「ほころび」をどのようにつくりだすか

6代目桂文枝でございます。本日は、「営業に役立つ話し方、聞き方」というお題を頂きました。実は私、何百人、何千人を前に話をするのは慣れておりますが、相手が1人や数人だと、どうも照れくさくて苦手なんです。でも、それじゃ話が前に進みませんね。『新婚さんいらっしゃい!』の話からしましょうか。

私が司会を務めるこの番組には、毎回2組の新婚カップルが登場します。一応ディレクターから情報はもらっていますが、私自身が事前に会うことはしません。だから、どういう展開になるか、毎回カメラが回ってみないとわかりません。その緊張感を大切にしたいのです。

本番中はいつも、
 どうやれば目の前の新婚さんのよさを引き出せるかを考えています。

そのために必要なのは「ほころび」です。
向こうの話をそのまま聞いても、面白くありません。
それはテレビ用に準備してきた、
 ほころびがない話だからです。
そこで、
 突然話の矛先を思いもよらぬ方向に持っていったり、
 相手の予想もしなかったような質問をしたりして、
 わざとほころびをつくるようにすると、
 相手は動揺します。
そのときの表情、
 ポロッと口から出た言葉こそが、
 その人本来の姿であり、魅力なのです。

ただ、相手は素人なので、何が起こるかわかりません。
なかには緊張で頭が真っ白になって、
 とんでもないことをしゃべり始める人もいます。
ただ、そういうのはたいてい男性で、
 女性は落ち着いていますから、
 奥さんに「ご主人緊張してますね」と話を向ける。
そうすると「いつもこうなんですよ。
あんた、しっかりしいや」と、そこでまた人間ドラマが生まれるのです。

以前、こういう私の司会ぶりを見たある外国の方から
 「まるで剣術みたいだ」といわれたことがあります。
確かに、
 相手が打ち込んできたらさっとかわし、
 ひるんだと見るやすかさず打ち込む
という、
 44年間番組をやらせてもらうことで身につけた私のスタイルは、
 剣術に通じるところがあるのかもしれません。



好奇心を持って、自分の引き出しをいっぱい持っておく

相手の話をうまく引き出すにはどうしたらいいかですか。
そうですね。
私は、大事なのは好奇心だと思います。
日ごろから好奇心を持って
 いろいろなものを見たり、聞いたり、経験したりして、
 自分の引き出しをいっぱい持っておくのです。
そういう人は話題が豊富だし、
 切り口がたくさんあるので会話が途切れることがありません。
特に営業だと、
 いろいろな人と話をしなければならないでしょうから、
 どんなテーマにも対応できるよう、
 いま流行っていることから
 政治、経済、歴史、文学、音楽……ありとあらゆることに興味を持って、
 首を突っ込んでおくことです。

ときどき忙しくて本を読んだり映画館に行ったりする時間がないという人がいますが、
本当に本が読みたい、
 映画が観たいと思ったら、時間は必ずつくれます。

例えば
 映画なら、休みの日に早起きして朝一番の上映を観るというのはいかがでしょう。

私も、話題の映画は必ず劇場に観にいくようにしています。
『ゴジラ』は封切りになってすぐに観にいきました。
『アナと雪の女王』は吹き替え版と字幕版を両方観ています。
『ハリー・ポッター』も2回観ました。
ただ、映画を観ることが何かの役にたっているのかと聞かれても、
 正直よくわかりません。

まあ、「ハリー・ポッターのバタービールはこんなんやった」といえるだけでも、
 観た意味はあるのではないでしょうか。


勇気を出して、恥ずかしさという鎧を脱ぐ

知識や情報を増やすには、
 人から学ぶというのも有効です。


このときも、
 何でも学ばせてもらおうという熱意が強い人ほど、
 より多くのことを相手から聞き出せます。


とにかく、
 恥ずかしがらず
 気になったことはどんどん質問することです。


先日、あるバイオリニストの方に直接お話を聞く機会がありました。
私は、バイオリニストはみな、
 バイオリンが当たるあごにあざがあるものだと思っていた
のに、
 その人のあごはきれいなままでした。
そこで「あざ付いてまへんな」というと
 「練習のときはあざにならないよう、
  あご当てとあごの間に布を挟むんですよ」
と教えてくれました。

もしかしたらその人は
 「そんなことも知らないの」と思ったかもしれません。

でも、たとえそうだったとしても、
 そこで確認したおかげで、
 私のバイオリンに関する知識は確実に増えた
のだから、
 それでよかったのです。

話が苦手という人も、
 この恥ずかしいという気持ちが強すぎるのだと思います。

要するに、
 他人の目を気にしすぎているのです。
それでいいたいことがあっても
 「うけなかったらどうしよう」
 「もし間違っていたら格好悪い」と、
 口を開くのを躊躇してしまうのでしょう。

うまく話ができるようになりたいなら、
 勇気を出して、恥ずかしさという鎧を脱ぐことです。


格好悪い自分を人目にさらして恥をかくのは、
 最初はしんどいかもしれません。
けれども、
 完璧で隙がない人より、
 多少失敗して笑われる人のほうが、
 可愛げがあって、
 結局は多くの人から愛されるのです。


それに恥をかくことに慣れると、
 相手の失敗にも寛大になれます。


それは人間力を高めることにもつながっていくのです。
営業といっても結局は人と人が行うのですから、
 技術よりも最後にものをいうのは人間力、
 それを高めることを目指してください。
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夢占い

話のネタに使えそうな
 夢占い雑学をいくつか上げておきます。


■猫背の夢 - 持病を持っている人が回復する時

■野菜の夢 - 健康運が低下している

■指輪の夢 - 結婚間近

■イチゴを食べる夢 - 新しい恋の始まり

■泥棒が入る夢 - 臨時収入があるかも

■ヤクザにお金を巻き上げられる夢 - 思いがけないプレゼントがあるかも

■雨の後に虹が出る夢 - 仕事が好調な時

色のパワーや特性を知る

話のネタになる風水雑学
 色のパワーや特性を知る


[黄色はお金が貯まる]

相手の持ち物や
 身につけている物を指摘すれば
 会話のきっかけになると、お伝えしています。

相手の外観の指摘を、
 簡単にする方法があります。

色が持つ特性の雑学や豆知識を身につけることです。

例えば、
 あなたが声をかけたい人が
 真っ赤なスカートをはいていたとします。

普通に雑談する

 「スカート真っ赤ですね」(そのままですね)
 「きれいな色のスカートですね」



 こんな具合に声をかけると思います。
 

ここで
 あなたが色の特性に関する雑学や豆知識を持っていれば
 もっと違った会話ができます。

色の雑学、豆知識を話のネタにした
 雑談の話し方例


 「宝くじ買いに行くんですか?
  赤は勝負運が強くなるらしいですよ」 (冗談っぽく)


 この会話で、
  相手にも「宝くじ」「勝負運」という
  キーワードを伝えることができました。

このキーワードで
 相手から新しい会話の展開も期待できます。


各色には
 それぞれ以下のような特性があるようです。

赤色
 勝負運をあげる力がある。
 ギャンブルや受験をする場合には
  この色とつけると勝率が上がるらしい。
 赤色を好む人は熱い人。
 赤を見ると人は欲情するそうです。
 「襲われないように気をつけてくださいね」
  (イヤミっぽくならないように、冗談っぽく)

黄色
 金運を上げる力がある。
 「そんなにお金ためてどうするんですか」(冗談っぽく)
 黄色を好む人は太陽のように明るい人。

青色
 集中力を上げる力がある。
  「大事なテストでもあるんですか」(冗談っぽく)
 食欲を抑制する力がある。
  「ダイエット中ですか?」(セクハラに注意!)
 青を好む人は自由にあこがれる人。空のイメージ。
 (青は虫が寄ってくる色であるとどこかのテレビ番組で言ってました)

緑色
 健康や安全運をあげる力がある。
  「今日絶好調でしょ」(冗談っぽく)
 緑を好む人は素直で謙虚な人。
 人に好かれるタイプだが子供っぽい部分も。


白色
 スタート運をあげる力がある。
  「今日引越しですか」(冗談っぽく)
 白を好む人は理想は高いが家庭的な人。

黒色
 本心を上手に隠す力がある。
  「なんか隠し事あるんじゃないの~」(冗談っぽく)
 黒を好む人は同じく黒を好む人と仲良くなれる傾向がある。


これらの色の力は
 すべて風水で言われていることです。

風水を知っておくと、
 信じる信じないは別に、
  雑談を盛り上げる話のネタとして、
  いろいろな場面で重宝すると思います。

雑談雑学としてなにか学ぶのであれば風水はお勧めです。

賛成してもらうこと前提に話す

断られないためには、
 賛成してもらうこと前提に話す


自分の思ったままに人が動いてくれたら、
 仕事もプライベートもどんなに快適になるでしょうか。

意見がぶつかることもなくなり、
 自由にふるまえます。

人間関係のストレスもなくなるでしょう。

しかし
 それは夢物語です。
 そんなこと現実には起こりえません。


しかし
話し上手な人は、
 相手を上手に動かすために、
 話し方を工夫しています。


意見を述べるときも問いかけるときも、
 断られないための仕掛けを施して、
 うまく相手を誘導するのです。

たとえば
自分の意見に同意させたいなら、
 次のような前置きを入れると、
 同意してくれる確率が少し上がります。


断られないための前置き1
 「反対される方は少ないと思うのですが・・・」

断られないための前置き2
 「OKをいただけるなら、具体的は方法をお話しますが・・・」

賛成してもらうことを前提に話すと、
 迷っている人は、
 その場の雰囲気からなんとなくOKを出しやすくなります。

はっきりと反対の意思を持つ人には効きませんが、
 踏ん切りがつかない人の背中をぽんと押すことができます。



女性をデートに誘うとき、
 誘いベタな男性はこう声をかけます。

下手なデートの誘い方
×「デートしてくれませんか?」


男性に好意を持っている女性なら賛成してくれるでしょうが、
 そうでない女性なら断ってしまうでしょう。


うまく誘うなら
 次のような話し方がいいでしょう。

賛成してもらうことを前提にデートに誘う
○「食事に行くならワインのおいしい店がいいよね?」


行くことを前提に話せば
 「まあ、食事くらいならいっか」となりやすいのです。

慎重な人や優柔不断の人、
 意見を持ってない人は、
 自分で答えを出すのに時間ががかります。


迷っている間がチャンスです。

少し強引に引っ張ってあげると、
 ついてきやすくなります。

断られないために誘導するときは
 堂々と話しましょう。

そうすれば、
 相手は安心して賛成できます。

クローズドクエスチョン

名詞交換した後

OKの回答
1.「駅直結のビルで雨が降ってもぬれないので便利ですね」
 ……クローズドクエスチョン

2.「最近暑くて夏バテ気味なのですが、
 何か精力がつく食事をご存じですか」
 ……オープンクエスチョン

NGの回答
1.「いい天気ですね」
2.「これは何ですか?」、「この商品をご存じですか?」


雑談のポイント
クローズドクエスチョンとは、
 「はい」か「いいえ」で答える質問形式です。
会話のきっかけになりやすく、
 答えをすぐに出してほしい、
 事実関係をはっきりさせたいときに適しています。

ただ、
 NG回答の1のように
具体的ではないクローズドクエスチョンを投げかけても
あまり話題は盛り上がらないでしょう。

また、
NG回答の2のように、
オープンクエスチョンばかりすると、
質問の焦点が定まらず
会話に収拾がつかなくなって無駄に長引いてしまうこともあります。

さらに、
相手のことをあまり知らない場合や、
会話が弾んでいない場合、
場の空気が硬い場合にオープンクエスチョンをすると、
相手は誘導尋問されているように思うことがあるので気をつけましょう。



ランチを決める際に

OKの回答
1.相手が男性
 「割引券があるので、ランチはイタリアンにしませんか?」
2.相手が女性
 「何を食べますか? どこがいいですか?」

雑NG回答
相手が男性
 「ダイエット中なので和食がいいですが、
 割引券があるのでイタリアンでもいいです。あ、中華がおいしそうですね」

相手が女性
 「どうしてイタリアンがいいのですか?」

雑談のポイント
男性は合理的な話を好む傾向があります。
目的があって話すのであり、
 「雑談は目的を果たすための手段」と考えます。
一方で女性は
 言語脳が発達していると言われ、
 「話すことそのものが目的」だといいます。

相手が男性のときは、
 「この人が話をする目的は何か」、
 「話題に何を求めているのか」を考えながら雑談をしましょう。
NG回答のように、
 脈絡がなく、
 実益性のない話題には
 興味を示さないことが多いということも言えます。

相手が女性のときは、
 話すこと自体を楽しんでいるため、
 会話に実用性を求めず、
 会話のすべてを聞き続けるほうが好感を持たれます。

NG回答のように、
 理由や目的を聴きすぎるのはあまりよくありません。


話しを早めに切り上げるには

話が合わない、
 自分の知らない分野である、
 興味がない……など、
 どうしても話を切り上げたいと思うときもあるでしょう。

しかし、
 自分から話題を切り上げるのは難しいものです。

そういったときは、
 接続語
  「そういえば」
  「ところで」
  「さて」
 の3語を使って話題を転換しましょう。
このとき、
 明るく言うことで相手への印象をよい状態でキープさせることがポイントです。

また、
 髪の毛を触る、
 頭をかく、
 手を組む、
 足を組み替えるなど、
 体の一部を触ることで、
 つまらなさをさりげなく相手にアピールすることも方法の一つです。
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