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「は」と「が」

専門書にいろいろな説明がありますが、
 それをいちいち説明しても、
 日本語を勉強している人には覚えきれないし、
 彼らの疑問も解消されません。

まず、知っていなければならないことは、

「が」は
  「に」「で」「を」などと同じ種類の格助詞ですが、

「は」は
  副助詞であり、この二つは別の種類の助詞であるということです。

「は」は、
  別に「が」のある場所だけに来るのではありません。

たとえば、以下の文を見てください。
1)コーヒーを飲んだ。
2)コーヒーは飲んだ。

これらの文の場合には、
 「を」の代わりに「は」が使用されています。

このように、
 まず「は」と「が」は、
 基本的に全く別の種類の助詞であるということを自覚することが大切です。

次に、
初級者に対して非常に分かりやすい説明は、
 「が」の場合には、
   「が」の前に来る情報が重要で、

 「は」の場合は、
   「は」の後ろに来る情報が重要だということです。

「強調している」と言われても、
 あまりぴんときませんが、
 「大切だ」と言われれば、もっとよく分かります。

以下の二つの文を比較してみましょう。
3)私は田中です。
4)私が田中です。

3)は、自己紹介などに使われ、
  日本語の初級の初めのころに出てくることが多いでしょう。
  実は、日本人の自己紹介を実際に見ていれば、
  このように言う人はあまりいないと思います。
  日本人なら立ち上がるかお辞儀をして、「田中です」とだけ言うでしょう。

  「私は」は省略されます。
  省略されるということは、あまり重要ではない、ということです。

どうして省略されるかというと、
 その人が立ち上がった時点で、
 その人自身について話していることが分かるので言う必要がないからです。

では、4)はどうでしょうか。
 この文は、どんなときに言うと思いますか?
 たとえば以下のような例が考えられます。

大学で講義をしている。
そこへ、事務の人がどうしても田中という学生に連絡をする必要があってやってくる。
でも、事務の人はどの人が田中さんか知らない。
そこで「田中さんはどなたですか」という。
すると、
 「私が田中です」と言って田中さんが立ち上がるでしょう。

つまり、
ここで重要な情報は「私」であって、
 田中という名前の人がいることはすでに分かっていますから、
 「私」ほどには重要ではありません。
 もっと自然に言うなら、「私です」だけでもいいのです。

別の例を見てみましょう。
以下の各例文の、
 もっとも重要な部分はどれかあててください。

・図書館はどこですか。
・だれが来ましたか。
・何が食べたいですか。
・社長はだれですか。

疑問詞がある、ということは、
 そこが最も知りたいことで、文の中で一番重要なことです。

これらの例からも分かりますが、
 「は」の場合は、
  その後ろにある情報が重要で、

 「が」の場合は、
  その前にある情報が重要です。

このように単純化した説明からは漏れるところもありますが、
 とりあえずこの説明をすると分かりやすくて頭がすっきりするので、
 初級でこういう質問をしてくる生徒には役に立ちます。

もっと複雑なことは、
 生徒の日本語力が上がってからつけ足せばいいと思います。
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「は」と「が」の違い

ポイント

「が」は疑問への答えが前にくる。「は」は後に来る。
「が」は唯一。「は」は他の候補もある。
「が」は前が主語。「は」の主語は曖昧になる。
「が」は「こそ」という意味合いもある。
「は」は日常。「が」は非日常。


解説

「が」は疑問への答えが前にくる。「は」は後に来る。
疑問や質問に答える場合、「が」は答えが前に、「は」は後になります。

例)
「佐藤さんが社長です。」=答えは佐藤さん
「社長は佐藤さんです。」=答えは佐藤さん

「が」は唯一。「は」は他の候補もある。
「が」は唯一であることを表し、「は」は他の候補もある場合に使われます。

例)
「佐藤さんが社長です。」=社長は佐藤さんしか」いない。
「佐藤さんは社長です。」=社長以外の側面もある。

「が」は前が主語。「は」の主語は曖昧になる。
動詞文の場合、「が」は前が主語になりますが、「は」の主語は曖昧になります。

例)
「佐藤さんが叱った」=佐藤さんが主語
「佐藤さんは叱った」=主語は佐藤さん、またはそれを見た自分

「が」は「こそ」という意味合いもある。
「が」は「こそ」という強調する意味合いもあります。

例)
「社長は佐藤さんです。」=社長が誰かを淡々と説明。
「佐藤さんが社長です。」=社長は佐藤さんであることを強調。

「が」は非日常を表す意味も。
「は」は日常的で、「が」は普通ではない場合にも使われます。

例)
「佐藤さんはやさしい」=常にやさしい
「佐藤さんがやさしい」=普段はやさしくない

主語に続く助詞「が」と「は」を使い分ける

文章を書くとき、
 主語のあと多くの場合「が」や「は」などの助詞が続きます。

うまい文章を書く人は、
 助詞「が」「は」を上手に使い分けます。

たとえば
 〇「コーヒーは苦い」と
 △「コーヒーが苦い」であれば、

 「コーヒーは苦い」のほうがしっくりこないでしょうか?

 △「向かい風は強い」と
 〇「向かい風が強い」だと

 「向かい風が強い」のようが違和感が無く感じる人のほうが多いはずです。

文章の研究家によると、
 助詞「は」を主語の後に続けて使うときは、

 すでにみんなが周知している情報を伝えるときだそうです。

助詞「が」を主語の後に続けるときは、
 相手にとって新しい情報を伝えるときに使うそうです。

向かい風が強いか弱いかは、
 そのときにならないと分からない新しい情報なので、
 「向かい風が」となるわけです。

主語の後につづく助詞「が」と「は」の違いを知っていると、
 文章の書き分けが容易になります。

東名高速道路を説明するときは、
 「東名高速道路は東京から名古屋まで続く」となります。

 取り立てて新しい情報で無いから「高速道路が」とはなりません。

「高速道路が」となるのは、
 新しい交通情報が入ったときです。
「東名高速道路が渋滞してます」となります。

助詞「が」と「は」の使い分けについては、
 他の考え方もあります。

主語が話の中心になっているものには助詞「は」が続き、
 中心でなく代わりの主語がある場合は助詞「が」が使われるというものです。

「東京から名古屋まで続く高速道路」は東名高速道路だけであるから「東名高速道路が」。
渋滞する道路は東名高速道路に限ったことではないから、「東名高速道路は」となるわけです。

「は」と「が」

練習
「は」と「が」のどちらかを入(い)れて、正(ただ)しい文(ぶん)をつくりましょう。

1.私(わたし)が○○に入学(にゅうがく)したの は 、
 日本語(にほんご)を勉強(べんきょう)するためです。
2.日本酒(にほんしゅ) は 米(こめ)からできる。
3.私(わたし) が 育達(いくたつ)に入学(にゅうがく)してから、もう2年(ねん)が経(た)った。
4.どちら が あなたの傘(かさ)ですか?
5.人間(にんげん) は 動物(どうぶつ)の一種(いっしゅ)です。
6.オランダ人(じん) は 背(せ)が高(たか)い。
7.あなたがもっとも信頼(しんらい)している人(ひと) は 誰(だれ)ですか?
8.私(わたし)がもっとも信頼(しんらい)しているの は 自分自身(じぶんじしん)です。
9.鈴木(すずき)さん が 不合格(ふごうかく)だったの は 意外(いがい)でした。
10.私(わたし) は お酒(さけ)を飲(の)むのが好(す)きで は ありません。
11.彼(かれ) は お酒(さけ)を飲(の)むの が 好(す)きです。
12.あなた は お酒(さけ)を飲(の)むの が 好(す)きですか?
13.今日(きょう) は 忙(いそが)しいですが、明日(あす) は 時間(じかん)があります。
14.道路(どうろ)を犬(いぬ) が 歩(ある)いている。
15.ここに は トイレがありません。
16.彼女(かのじょ) が ドアを開けると、怪しい男 が 立っていたという。
17.彼女(かのじょ) は 彼(かれ) が 仕事(しごと)でいないと、とても寂(さび)しがります。
18.彼(かれ) は 、彼女(かのじょ)の小鳥(ことり)のような声(こえ) が 大好(だいす)きです。
19.このボタンを押(お)せば、音楽(おんがく) が 流(なが)れます。
20.このカボチャ は 食(た)べられません。
21.5たす1 は 6になります。
22.5たす1 が 9ならば、新発見(しんはっけん)だよ。
23.何(なに)食(た)べる?私(わたし) は うなぎにする。
24.じゃあ、僕(ぼく) は カレーだ。
25.このにおい は バーベキューをしている人(ひと)がいるようです。
26.彼(かれ)は賛成(さんせい)していますが、私(わたし) は 反対(はんたい)です。
27.ワイン は 好(す)きですが、ビール は 嫌(きら)いです。
28.私(わたし) は 田中(たなか)ではありません。渡辺(わたなべ)です。
29.私(わたし)が田中(たなか)です。彼(かれ) は 渡辺(わたなべ)です。
30.ゾウ は 鼻(はな) が 長(なが)いが、キリン は 首(くび) が 長(なが)い。
31.あなた は いつ日本(にほん)に来(き)ましたか?
32.あなた が 日本(にほん)に来(き)たの は いつですか?
33.誰(だれ) が 真犯人(しんはんにん)だろう。
34.真犯人(しんはんにん) は 誰(だれ)だろう。
35.昨日(きのう) は 10時間(じかん) は 寝(ね)ました。

「は」と「が」

「は」と「が」は
 何かがちがうと、
 おそらく多くの人が感じている。


けれども、
 そのちがいは
 なかなかうまく言い当てられない。

これまでにも、
 専門家の研究がいくつかあった。

ここでは、
 その中から一つを紹介することにする。

 ……既知の情報を示す

 ……未知の情報を示す

である。

例 桃太郎

 むかしむかし、
  あるところに
 おじいさんとおばあさん
  住んでいました。
 おじいさん
  山に柴刈りに、
 おばあさん
  川に洗濯に行きました。
 おばあさん
  洗濯していると、
 川上からどんぶらこどんぶらこと、
 大きな桃
  流れてきました。



【例】
企画2年、製作期間5年に及んだ大作「港」
  完成し、
  その試写会を行うことになりました。

この例では、映画「港」について何かを読み手は
 既に知っていると書き手は判断している。
これが、
 はじめての「試写会のお知らせ」なら、
つまり、
 読み手は「港」について何も知らないと書き手が判断しているのなら、
 「は」は不自然である。

【例】
 企画2年、製作期間5年に及んだ大作「港」
  完成し、その試写会を行うことになりました。
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