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2.「人を見る目を養う」

「人を見る目を養う」

日露戦争の運命を掛けた日本海海戦。
結果は奇蹟的に日本の勝利となった。
連合艦隊の相手は
 ロシア主力のバルチック艦隊、
 誰もが日本の敗北を予測したものの、逆の結果となった。

ロシア側の敗北の原因は
 自滅といわれている。


バルチック艦隊長のロジェストウェンスキーの口癖がある。
 「ろくな艦長がいない」

実際には優れた艦長はいたものの、
 ロジェストウェンスキーに
 艦長の良しあしを見抜く力がなかった。


自分の好き嫌いで判断し、
 それを表に出すことをはばからなかった。

ロジェストウェンスキーには、
 わずかながら気に入りの艦長がいた。

ある駆逐艦の艦長のやることはすべて是認し、
 大っぴらにその艦長のやり方をほめあげるばかりか、
 「彼を見ならえ」と、各艦長にいった。

そのおそるべき“えこひいき”については、
 水兵までが知っていた。

ところが
 実際にこの艦隊を構成している士官や兵員からみれば、
 その艦長は誰でも見抜ける程度のハッタリ屋であり、
 艦の運用もまずく、
 兵員を無意味に酷使したし、
 どなりつけたり、
 非違をみつけると

 その場で相手が死ぬほど殴りつけたりした。
 (中略)

それとまったくコントラストをなす艦長があり、
 部下の評判もよく、
 その艦長の能力と人物なら安心して
 命を託すことができるとすべてのものが思っていた。

その艦長に対し、
 ロジェストウェンスキーは過酷であり、
 つねに馬鹿呼ばわりをし、
 艦隊運動の演習中でも、
 水雷訓練をやっているときでも、

ロジェストウェンスキーは、
 はげしい嘲罵のことばをつづった
 信号をかかげて
 その艦長をからかい、ののしった。

ロジェストウェンスキーは
 能力の有無ではなく
 自分に媚びへつらってくる者のみをかわいがった。


「ろくな艦長がいない」と言っていたのはある意味間違っていない。

実は
 本当に能力と人望がある艦長は
  ロジェストウェンスキーに追従せず、
 すり寄ってくる少数の艦長は
  本当に「ろくな艦長ではない」のだから。

ロジェストウェンスキー的リーダーの特徴は、
 1.部下を信じない
 2.有能でもなく、捨て身の精神も持ち合わせていない
 3.自分に媚びへつらう部下を寵愛する
 4.部下が慕う実力者を嫌い、罵倒する
 5.部下に相談したり、任せたりしない
 6.実戦の経験がない

こんなタイプのリーダーを指名する経営者がいたとしたら、
 間違いなくその組織は自滅の道を歩むことになる。


人の上に立つものは
 継続的に正しい判断をしていくことが望まれる。

そこで大事なのが
 自分の信念であり、
 信条を持って判断していくことだ。


判断には、
 善悪、損得、好き嫌いの3つの基準がある。

人として正しいか正しくないか、
 自分にとって損か得か、
 自分が好きか嫌いか、
 どれにするかは自分の信念次第だ。

「坂の上の雲」から学ぶことはまだまだあるが、

まずは以上の2点
 「指示・命令はシンプルとする」と
 「人を見る目を養う」を

 日常マネジメントに取り組んでいきたい。


司馬遼太郎の作品をから感じること 
 ・志や信念の大切さ
 ・歴史から学ぶことの大切さ

 この2つをいつも感じさせられる。


今後も自分のため組織のために読み続けたい。
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1.「指示・命令はシンプルとする」

「指示・命令はシンプルとする」

「坂の上の雲」の時代は、
 明治維新を経て近代化に邁進していた頃の日本であり、
 国民の誰もが不安と希望を抱きつつ背伸びを承知で挑戦していた頃の日本だ。

そして
 誰もが勝てないと思っていた日露戦争に
 国の存亡を賭けて臨んだ時代でもある


日本陸軍が黒溝台会戦に勝利し、
 明治38年3月にいよいよ最終決戦となる奉天会戦の幕を開いた。

この会戦に向け陸軍は
 川村景明大将を率いる鴨緑江(おうりょっこう)軍を編成した。
その際に川村大将はこんなことを言っている。

「作戦命令というものは
 一行か二行の文章で足りるものだ。

 
 るる説明しても
  なおわからないような作戦命令というのは、
  もうそれだけでろくなものではない。」


我々の企業社会の会社方針は、
 難しくて、複雑で、トレンドの経営用語がちりばめられていて、
 そして分厚い書類が当たり前となっている。

これを作成する戦略スタッフは
 多くの時間とパワーを掛けているものの、
 
多くの社員は
 会社方針を理解していない。


会社方針は、
 難しく覚え切れないのが実態であり、
 結果的に会社方針とは別に
 今迄どおりの業務に取り組むことになる。

また、
 中間管理職が理解できていないと
 自分の部下に対して
 「しのごの言わずに儲けるだけでいいのだ」
 という指示に化けてしまう。

これでは
 何のための会社方針なのか分からない。

このようなことが起こらないためにも
 会社方針はシンプルがいい。

シンプルで分かりやすい会社方針が
 「原理原則」として全社員に染み込んでいれば、
 全社員が一丸となって目標に向かう姿を作り出せる。

「すぐれた戦略戦術というものは
 いわば算術程度のもので、

 素人が十分に理解できるような
  簡明さをもっている。


 逆にいえば
  玄人だけに理解できるような哲学じみた
  晦渋な戦略戦術はまれにしか存在しないし、

 まれに存在しえても、
  それは敗北側のそれでしかない。」

その「まれに存在しえた戦略戦術」の例としては、
 
敗北側である
  ロシア陸軍のクロパトキンの出した命令がある。

「もし敵が暴進してくれば、
 しかも後続部隊をもっていなければ、
 兵力をもっと増加してこれを撃破せよ」

これでは
 部下はどうしていいのか分からなくなる。


作戦実行中に少しでも条件と違う局面が出てくれば、
 その時点で停止せざるを得なくなってしまう。

あれもこれもと
 複雑な指示命令を出すのは
 部下を信頼していない証拠である。


最も大事な基本方針だけを端的に伝え、
 あとは部下の判断に任せた方が
 部下は確実に任務をこなし、成長する。

自ら考え行動する社員が活躍することになる。



「指示・命令はシンプルとする」を
 ビジネスシーンに活かすことは、

単に目指すべき方向や目標などを
 十分に理解・共有させる効果だけではなく、
 
 考え動く「考動」する
 社員への成長も促進できるのである。 

坂の上の雲

「坂の上の雲」が教えてくれた

現在に求められる人物像とは

「自分で考え
 行動できる人」・・・

人材の流動化が進むと
 実力主義が加速される

会社に長くいることよりも
 会社にどれだけ貢献できるかが
 評価されるようになった

もちろん
 そこに働く人々も変わっていかなければならない

自分の実力を高めるためには
 どうすればいいのか?

「自分で考え
 行動できる人」になるためには
 どうすればいいのか?

そうした問いに対する
 大きなヒントを与えてくれるのが
 「坂の上の雲」である
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