祭り

祭りとは、
 神の出現を待つことである。

では、
神とは何か。

ここでも、
 語源分析が手掛かりとなる。

かつて「神(かみ)」の語源は
 「上(かみ)」と考えられていたこともあった。

しかし、
前者の「み」が乙音であるのに対して、

後者の「み」が甲音であることから、

現在では支持者は少ない。

神の語源に関しては、
 定説はないが、

日本語の「神」とアイヌ語の「カムイ」が
 同語源であることに異論を唱える人は少ない。

そして、
 アイヌ語の「カムイ」には
 熊の意味もある。

日本語でも、
 「かみ」と「くま」の間には密接な関係があるのではないか。

一般的に言って、
 音韻の変遷において、
 子音は母音よりも変化しにくい。

“kami”でも“k_m_”という子音の部分は変化せずに、

母音の部分だけが変容を被ったと考えるなら、
「かみ」と「くま」を同語源とみなすことに問題はない。

そして、
神と関連がある「くま」には、
 「隈」「熊」「奠」の三つがある。
 これらを順次解説しよう。

まず「隈」であるが、
 これは現代でも「くまなく探す」などの表現で使われている。
 
また、白川の解説を引用しよう。

山や川ぞいの入りこんだみえにくいところ。
そのようなところは、
 神の住む聖所とされることが多かった。

[白川静:字訓,p.304]


古来より、
 日本には、
 死者は山中の異界、

つまり
 地母神の胎内に回帰するという信仰がある。

「山や川ぞいの入りこんだみえにくいところ」とは、
 地母神の女陰であり、
 あの世とこの世のを結ぶ通路と考えられていた。

アイヌの人々が、
 地母神の女陰と観念していた山の隈から現れた熊を、
 異界から来た神の化身と考えたことは、
 ごく自然なことである。
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祭り

「祭り」「祭る」の語幹である

「まつ」と
「待つ」との共通性に注目するべきだ。

白川静は、
 「まつり」に関して、次のように解説している。

神のあらわれるのを待ち、
 その神威に服することをいう。

「待つ」と同源の語。

祭酒を「待酒」という。

まつりのことを
 また「まち」「日まち」のようにいうところもある。

[白川静:字訓,p.703]

祭 まつり

祭 まつり

神や祖先の霊をまつること。

特に、
毎年決まった時期に
 人々が神社に集まって行う
 神をまつる儀式と、

それにともなって催される
 神楽〔カグラ〕などの諸行事をいいます。


※かぐら【神楽】-日本国語大辞典
 「神座(かむくら)」の変化した語)
 神をまつるために神前に奏する舞楽。
 平安時代にその形が整えられた。
  楽器は和琴(わごん)、大和笛、笏拍子(しゃくびょうし)の三つを用いた


また、
記念・祝賀・宣伝などのために
 催される行事や
 夏祭りを「祭」と称することもあります。

祭りは、
 各地の信仰や風俗によって
 様々な特色があり
 歴史を見ることができます。

また、
 農業国日本では
 秋と春に多くの祭りが執り行われます。
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