36.奇跡の教室

銀の匙は
子供の心の揺れや動きや
そのとき周りにあったものを克明に
 手で触れるように味わえます

理解が難しい部分も多いので

いざ読んでいこうとすると
 思ったようには進みません

しかし
肌感覚・触覚的な感覚がある作品なので

自分自身がまさにその場で感じ取っているような
 錯覚を起こします

そこで繊細な情緒を学ぶことができますし

人が育っていく時の
 望ましい
 暖かな関係性も見てとれ

日本人としてのまっとうな育ち方を
 一つの進化のような感じで読める作品でもあります

 『大物一点豪華主義』というのは
 本物=質の高いものを
  徹底的に吸収することが

その後のすべての基礎を
 つくることになるということです
 


研究するなら
一流のものにとりついたほうがいい

『未読』味わって読むということがあります

その人の世界に深く入っていって
それを自分の世界にまで引き付けていく


読書自体が体験になる読み方です

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24.奇跡の授業

教えることよりも
間口を広くして

勝手にこちらで疑問を持つように

誰でも何かしらの興味の対象を見つけられるように

そこから自分でどんどんのめり込んでいけるように


工夫していらっしゃった
本当にリベラルでした

※リベラル【liberal】
 自由を重んじるさま。また、そのような立場の人。

橋本先生からは
"センス"を学んだんです

気づくセンスこそが
 国語力なんだよ


何歳になっても
受け取る感受性があれば
人生は楽しいんだよって

22.奇跡の授業

自分が中学のときに
国語で何を読んだか覚えていますか?


何も覚えてないって
授業そのものに対しての印象はゼロに近い

自分はそんなゼロになってしまうようなことを
やっているのだと思って
すごくつらくなったんですねえ


なんとかして
生徒に後々まで残るように
教えられるものはないだろうか

「押し付けじゃなくて
 生徒が自分から興味を起こして
 入り込んでいくためには

 "主人公になりきって読んでいくこと"が
 まず必要だと思っていました

 その上で
 物語や出てくる言葉から※派生することもひっくるめて
 生徒に本当の国語の力を
 じっくりつけられる教材はないだろうかって
 ずうっと考えていましたね」


※派生(はせい)とは、
 一つの物から新しい物が生まれること。
 特に言語学においては、
 ある語から別の語(意味あるいは品詞を異にする)を生じることをいう。


結果が出なかったら責任はとる
それだけ心に決めて始めました

『銀の匙』授業への決断は
やはり「覚悟」だった

4.奇跡の授業

スピード社会と逆行するように
ゆっくりゆっくり
しかし着実に
「学ぶ力」と「生きる力」をつけていく


その結果
『銀の匙』授業三代目にあたる

昭和43年卒業組が
「私立高校として史上初めての
 東京大学合格者日本一」という偉業を成し遂げる


単に大学受験の結果だけが急上昇しただけではない
燃え尽きることを知らない
立ちはだかる「壁」を「階段」にすることを
苦にしない『銀の匙』の子どもたちは

※予備校との違いは何か
 早く答えがほしい
 テストの点数を上げる教え方でしょうか
 そのために
  簡単な問題の解き方を教える
  覚えるものを絞った
   必要なものだけを教える
  問題の解き方に慣れるものではないのだろうか


実社会に出てからも
教科書なき世界
道なき道を口笛を吹くように歩き
その行く先々で数々の実りを創り出していった

伝説の橋本流
 『スロウ・リーディング』授業の真実に迫れないものだろうか

3.奇跡の授業

明治生まれの国語教師
そして彼の教え子たちをめぐる物語である

昭和9年
それまで縁もゆかりもない神戸にやってきた
開校まもない、とある私立校に赴任するために

”公立高校のすべり止め”と見られていた
その学校と生徒たちに

「なんとか本当の学力を」と願い
戦後(昭和25年)前代未聞の事業を始めた


教科書を一切使わず
一冊の薄い文庫本を3年間かけて読むという
おそらく世界でも類を見ない
”奇跡”の授業


登場人物の見聞や感情を追体験していき
一言一句を丁寧に読み解き
そこから膨らませていく授業は
生徒の興味でどこまでも横道にそれていき
2週間で1ページしか進まないなんてことは日常茶飯事

しかし
その教室には
生徒達のほとばしる探究心と
きらきらした好奇心が
絶えず満ち溢れてた

伝説の教師の名前は
橋本武
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